米国株、米国ETF、米国投資信託、米国債券などの売買をする場合、ドル建てとなるため、為替手数料がかかります。
投資商品によって、為替手数料が明確にわかる場合と、為替手数料込みで販売されている場合があります。
いずれにしても、米国建て商品の場合、売買取引をする際に為替コストがかかってしまうので少し残念ですね。
また、金などのコモディティに投資する場合も、ドル建ての為、円から米ドルに両替する必要があります。
さて、この為替手数料をとことん安くするならどのような方法が有効でしょうか?
まずは、為替手数料が安いネット証券会社の利用を考えますよね。
主要ネット証券で、日本円から米国ドルへの両替手数料の相場は片道25銭です。
海外へ旅行する場合に利用する空港内の銀行で外貨両替と比べると、かなり安いです。
・・・しかし、さらに極限まで両替コストを安くする方法はないのでしょうか?
今回は、米国建て商品を購入したい人向けに「米ドルへの外貨両替コストをとことん安くする方法」をご紹介します!
1.米ドルへの両替コストを安くする2つの裏技
米ドルに交換する為替手数料を安くしたいなら、2つの方法があります。
- 住信SBIネット銀行で、米ドルへ両替 → SBI証券へ送金
- SBI証券FXで米ドル買い注文 → 現引き
まず一つ目は、住信SBIネット銀行から外貨両替を行い、SBI証券へ送金する方法です。
- SBI証券で、直接米ドルへの両替コストは25銭
- 住信SBIネット銀行で、米ドルへの両替コストは6銭
約1/4になるので、とてもオトクですね。
一括で大きい金額を両替する場合は、特にメリットが大きいです。
2つ目の方法は、SBI証券のFXを利用する方法です。
SBI証券の口座をお持ちの方なら、ワンクリックでFX口座を開設できます。
- SBI証券で、直接米ドルへ両替コストは25銭
- 住信SBIネット証券で、米ドルへ両替コストは6銭
- FXでの手数料は0.02銭
25銭 > 6銭 > 0.02銭
断然コストが低くなりますね!
それなら、FXで米ドルを購入し、そのままドル建て商品を購入!
と行きたいところですが、直接はできません。
証券口座とFX口座は別なので、FXでドル買い建てとして保有しているだけでは証券口座での決済に利用できないのです。
そこで利用したい裏技が「現引き」です。
現引きとは、建玉を反対売買で決済せずに、そのまま米ドルを買い取る方法になります。
建玉の決済画面で「現引き」を選択します。
すると、その場ではわかりませんが、翌日に決定する「現引き手数料」にて米ドルがSBI証券の外貨口座に入ります。
そこからは、いつもと同じように米国ETFや米国株式を購入することができます。
現引きの注文をしてから、現引き手数料が決定するまでに、為替が変動する分については相殺にて調整されるので、考慮する必要はありません。
また、現引き手数料の計算方法について、詳細を確認しましたが少し複雑でしたので説明は省きます。
今回の内容について、SBI証券コールセンターに問い合わせて確認しました。
「米ドル建てETFを購入する場合に、為替両替手数料を最安にしたい。住信SBIネット証券の外貨両替を利用する方法と、FXで米ドル買い建て玉を現引きする方法、どちらがベストですか?」
という問い合わせに対して回答は
「FXで米ドル買い建てを利用した方法が最もコストが安い」
との結論でした。
SBI証券でFXを利用するには、FX用の口座を開設する必要があります。
方法は簡単で、個人情報の細かい入力などはありません。
ログイン後のページに「取引と口座開設」というサイドメニューから、FX「開設」ボタンをクリックするだけです。
少し待てばFX取引が可能になります。
SBI証券の外貨口座へドル入金されるため、SBI証券で米国ETFなどドル建て商品を購入できる!
2.SBI証券FXで取引する前の注意点
- FXの商品性を理解しておく
- FXのレバレッジを1倍に設定する
FXの商品性を理解しておく
この方法はFXの商品性を理解できる方のご利用をおすすめします。
既にFXの経験がある方はイメージができると思いますが、FX初心者の方は、あらかじめおおまかなFXの知識を身につけることが必要です。
たとえば、FXでドル買い注文をして保有したまま、放置してしまうと、為替差損が発生する可能性があります。
FXのレバレッジを1倍に設定する
初期設定では、レバレッジが25倍です。
FX取引をする場合、レバレッジをかけて取引するのが主流だからです。
このままではボラティリティが高く危険なため、レバレッジを1倍に必ず変更しましょう。
レバレッジ1倍の場合は、等倍です。
外貨預金に近い感覚で取引できるので比較的安心です。
3.他のFX会社でも、同じ方法でドルへ両替できる?
・・・できません。
今回、SBI証券とSBI証券のFXを利用する方法を選んだ理由は、下記の3つの条件に該当したからです。
- 現引ができるFX会社
- レバレッジ1倍の設定ができるFX会社
- FX会社と証券会社で資金移動ができる
「現引き」ができるFX会社自体が非常に少ないので、同じ方法で日本円から米ドルへ替えることができる業者は無いと思われます。
まとめ
今回は、米ドル建て商品の売買をしたい場合に、円からドルへの両替で最も為替手数料を安くする裏技をご紹介しました。
住信SBIネット証券で外貨両替をして、SBI証券に送金をすると、為替手数料が6銭になるというお得な方法がありますが、さらに得な方法はFXを利用した米ドルへの交換です。
投資をする上で、コストは極力かけずたくないですよね!
FXの基本的な知識を理解したうえで、ご検討してみてはいかがでしょうか。
コメント