株価下落相場ですべき対処法とは?下げ相場で儲ける3つの方法を解説

株式投資

2022年に入り株価の乱高下が目立ちます。

米国金利利上げ、バランスシート縮小、また決算、SQ、CPIなどの影響を受ける為、株価の変動とはいつも隣り合わせです。

下げ相場の時、また、「これから日経平均が下がりそう」という時は、どのような株式銘柄を買えば良いのでしょうか。

前回にベア型ETFについてご紹介しましたが、今回は、「ベア型ETF」に加え、「日経平均先物」や「個別株空売」について執筆します。

日経平均上昇相場の良い時期以外も、株式取引を楽しめるよう方法を知っておきましょう!

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1.2022年は、なぜ株式相場が荒れやすい!?

株価は右肩上がりに上がり続けるということはありません。

一般的に、株価の上昇と下落を繰り返しながら株価を形成していきます。

昨年2021年コロナショック後の急激な回復は見事なものでした。

米国株も日本株も、美しい形で高値を目指す形になりましたが、2021年が異例で、通常は下落が何度も訪れます。

2022年は、米国の金融引き締めに伴い乱高下や予想されます。

一年の内に、大きな下げ相場が3回は来るのではないかと予想されています。

特に2022年の3月、6月、9月、12月は、米国の利上げのタイミングになる可能性があり、株価下落リスクがあります。

しかし、この3の倍数月は、日本株の配当や株主優待の権利獲得月にあたり、株価が上がるか下がるか銘柄によって違いが出ると思われます。

また、権利獲得日の後に大きく下げる可能性もあります。

現時点でも、3月の米金利利上げ観測から、利上げの影響を受けやすい東証マザーズ銘柄、グロース株が売られまくり、逆に東証一部の配当が高い大型株、バリュー株は買われています。

為替相場も、一時1ドル116円まで円安が進み、現在は114円半ばにあり、円高にも円安にも触れやすい先が読みにくい相場です。

この円安、円高の動きによっても株式市場は影響を受けます。

米国株式市場の下落、金利変動などにより、「このタイミングで下がりそう」と思った時、どのような対策を取ればよいのでしょうか。

2.株価下落相場で利益が出せる方法3つ

保有株が大きく下落している時、相場の下落を利用して利益を出す方法はあるのでしょうか?

「株価下落相場でも儲けたい!」という方は、下記3つの方法を検討しましょう!

①インバース型ETF

インバースには「反対の」という意味があります。

インバース型ETFとは、日経平均株価やTOPIXなど株価指数と「逆」の動きを目指す上場投資信託です。

日経平均株価が下がれば、下がる程、逆に利益が出るETFです。

インバース型日経平均株価が「1%」下がれば、約「1%」の利益が出る

さらにダブルインバース型というインバース型の2倍の値動きをするものもあります。

日経平均株価が下がれば、逆に2倍の利益が出るETFです。

ダブルインバース型:日経平均株価が「1%」下がれば、2倍の「2%」の利益が出る

※インバース型ETFオススメの銘柄

日経平均株価が下がった時、大きく利益が出るのは、ダブルインバース(2倍)ですが、思惑が外れ上げ相場となった場合、損益も2倍になります。

  • (1357)日経平均ダブルインバース指数ETF
  • (1360)日経平均ベア2倍上場投信

上記2銘柄は特に人気があり、証券会社の売買代金ランキングや出来高ランキングでは、常に上位にランキングしています。

ただし、インバース型ETFは長期保有すると少しずつ価格が下がるという欠点がありますので長期保有には不向きです。

初めての場合は普通のインバース型ETFから慣れていく方が良いと思います。

②個別株の信用売り(空売)

株価が下がりそうな株を信用売り(空売り)取引をします。

株価が下がれば、利益を出すことができます。

信用取引とは、証券会社から株を借りて、後に株を返済する取引です。

下がると思う株式銘柄を空売りし、その株価が値下がったところで返済します。

その価格差が利益となります。

この信用取引をする場合は、信用口座を開設する必要があります。

ネット証券の場合、申込画面から簡単に申請できます。

口座開設の時のように時間がかかりません。

現物取引と信用取引では、注文画面で選ぶ箇所が異なるので、初めて取引する場合は、事前に実際の注文画面を確認しておきましょう。

(例)株価1,000円で100株(10万)空売りをして、株価800円の時に買返済(8万)⇒ 差額2万円の利益

※信用売りする場合の注意点

貸借銘柄に採用されていない銘柄は空売りをすることはできません。

個別株の配当権利付き最終日をまたぐ場合、配当調整金を支払わなければなりません。

配当落ち日に株価が値下がる可能性はありますが、それ以上に配当金が高い場合、損失が出るかもしれません。

思惑が外れ、株価が値上りした場合も、勿論損失となります。

※下げ相場で株価が上がる!空売りしたい銘柄はコレ!

日本の景気後退シーンでは、景気敏感株がおすすめです。

※景気敏感株(景気循環株)とは?
景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄。好況時には、商品が売れるため、多くの素材や設備が必要になるが、不況時は在庫調整で需要が低迷し、生産が落ち込む。景気の波によって受注が左右されやすく、業績に直結する銘柄群。化学、鉄鋼、非鉄、機械、電機、精密、輸送用機器、商社、銀行、証券、不動産など

セクター(業種)では、自動車、半導体、産業工作機械などの製造業鉄鋼、化学などの素材となります。

(代表例)

  • (5401)日本製鉄
  • (7203)トヨタ
  • (6301)コマツ
  • (6501)日立製作所
  • (6758)ソニー

③日経平均株価の先物を空売り

日経平均株価先物」を信用売り(空売り)すると、日経平均株価が下落すると利益が出ます。

(例)ミニ日経225先物取引

①インバース型ETFとの違いは「信用取引」かどうかです。

インバース型ETFの場合、現物ETFの売買を中心に解説しています。

②個別株空売り、③の日経平均株価先物の空売りは、信用取引です。

信用取引とは、「証拠金」による取引です。

先物取引の場合、レバレッジを最高約25倍の大きな取引をすることができます。

ただし、レバレッジをかけられる分、ハイリスクハイリターンな取引となっているため、株式投資初心者の方には、あまりおすすめできません。

まとめ

今回は、日経平均株価が下げ相場の時に利益が出る取引についてご紹介しました。

  1. インバース型ETF
  2. 個別株の空売り(信用売り)
  3. 日経平均株価先物(ミニ日経225先物)

はじめての取引の場合、②、③の信用取引については、信用口座を開設する必要があります。

①インバース型ETFは、上場投資信託のため、特別な手続きは必要なく個別株と同じように売買できます。

投資にはリスクが伴いますが、信用取引、特に先物取引はリスク管理に注意が必要です。

初心者の方は、投資家に人気があるインバース型ETFや個別株の空売りがおすすめです。

下落相場や先行き不透明な相場の場合、ポジションを持たない(減らす)ということも選択肢の一つです。

現在のように、どこで大きな下落が来るかわからない中で、プロ投資家は一旦手持ちを減らし、大きな下落が来た時の買い場に備えているようです。

慎重に考え、世界のマーケットや為替相場から、「今から日経平均が下がる可能性が高い」と確信を持てる時に、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。

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