世界1位の人口数、経済の急発展により世界第2位の経済大国となった中国は、世界中の国々から一目おかれる存在です。
しかし、中国は良い面だけでなく、様々な問題を抱えています。
近隣国の日本は、輸出輸入ともに中国への依存度が高く、中国で経済封鎖などが起こった場合、直接または間接的に影響を受ける可能性があります。
中国発のトラブルが起こった場合、中国への輸出が多く、売上高が高い企業の場合、甚大な影響を受けることになります。
では、具体的に中国依存度が高い企業とは、どのような業種・どの会社でしょうか。
今回は、中国への依存度が高い上場企業をピックアップしました。
「中国リスク」とは何か、どのような企業にどのような影響が出るかを考えてみましょう。
1.中国リスク(チャイナリスク)とは
中国リスク(チャイナリスク)とは、中華人民共和国が抱える矛盾や不均衡のことをいいます。
中国は2000年から経済が急成長しました。
しかし急速に発展し続けた中国は、今では様々な社会問題を抱えています。
中国内だけでなく、外国企業が中国で経済活動を行う際に生じる国際的問題が中国リスクです。
リスク①ゼロコロナ政策
中国での新型コロナウィルス感染拡大やゼロコロナ対策は、中国経済に影響を及ぼします。
そして、中国に子会社や工場を持つ日本企業は中国での事業に制限がかかり損失発生リスクがあります。
ゼロコロナ政策とは、中国が新型コロナウイルスの感染封じ込めを狙った政策です。
「ゼロコロナ政策」により、中国売上高の比重が大きい企業はの株価は大きく下落しました。
その後、新型コロナウィルスが沈静化すると、都市封鎖の解除や規制緩和が行われました。
その結果、経済回復への期待から買い材料につながりました。
しかし、ゼロコロナ政策の影響による株価下落、政治的不透明さは、中国関連株への警戒感を植え付ける結果になったようです。
リスク②中国経済鈍化
2000年代、華々しい成長をみせた中国ですが、2010年以降は経済成長が鈍化しています。
中国経済失速は、中国への依存度が高い企業にも影響します。
リスク③中国の国内的問題
所得格差、偽造品、政治的不透明性などの問題を抱えています。
リスク④民族問題や諸外国との対立
中国経済の影響力が増大したことにより、ウィグル問題国際的問題が顕著になりました。
そして、台湾統一構想も大きな問題となっています。
中国は、台湾統一を国家目標にしており、ロシアの経済政策を受けての実施を検討しているようです。
万が一、中国が台湾侵攻を行った場合、株式市場全体に影響する可能性があります。
中国発の株式市場全面安も十分あり得ます。
隣国の日本にも何らかの影響が出てくるでしょう。
日本国内でもトップクラスの中国売上比率の高さを誇ります。
最近では、小麦や大豆の先物価格が急騰するなど株式市場は混乱の渦に巻き込まれています。
その一方で中国リスクが高まっていることを忘れてはいけません。
現在、事実確認が行われている段階ではありますが、中国はロシア側に加担するという報道があります。
もし、ロシアに加担する場合は再び経済制裁を与えられる可能性があり、経済成長シナリオが大崩れするかも知れません。
2.中国関連株とは
本章では中国依存度が高い企業について書かせていただきます。
1990年から2010年までの20年間で、中国は急成長しました。
中国の高度成長により、名目GDPは驚異の20倍以上に膨みました。
中国の高度成長の恩恵を受け、業績を伸ばした企業の株式銘柄が中国関連株と呼ばれています。
中国関連株は、中国の売上高比率が高い株式銘柄です。
比率が高いほど、大きな影響を受けます。
「売上高実績」においては「中国比率」が高い銘柄は、中国リスクが高まった際に、株価が下落する可能性が高いと言えます。
3.中国への寄与度が高い上場企業リスト
4.中国関連株を取引する際の注意点
中国株式市場の株価の動き、特に日本株か動いている時に市場が開いている香港ハンセン市場には、注目しておいた方がよいでしょう。
中国の高度成長期は、良い影響を受け、中国株は儲かる印象がありました。
しかし、中国株は上がるときも下がるときも動きが早いので注意が必要です。
考えなしに保有していると、損失に繋がる可能性があるので、「中国関連株」を売買する際は、中国関連のニュースにもアンテナをはりましょう。
まとめ
本記事では中国リスク(チャイナリスク)が高まった際に大きく影響を受けるであろう主要銘柄を紹介させていただきました。
今回は、上場している日本株のうち、中国へ積極的に事業展開している中国への寄与度が高い銘柄を抽出しました。
中国関連株の株価、信用割合、株価チャートを掲載するので、ぜひご参照ください。
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