2021年5月からLINE証券が、IPOの取扱いを開始し注目されています。
LINE証券は、野村證券が主幹事証券になった場合に、引受幹事「裏幹事」となる可能性が高い穴場証券会社かも・・・と言われています。
「裏幹事」とは?どのような特徴があるのでしょうか?
裏幹事証券からBB参加すると、IPOの当選確率が上がるのでしょうか?
今回は、IPOの「裏幹事」について調査してみました!
1.IPO裏幹事とは
「裏幹事」とは委託幹事証券のことを言います。
IPOを取り扱う証券会社には、主幹事証券と引受幹事証券があります。
その主幹事証券、引受幹事証券から、IPO販売を委託された証券会社が委託幹事証券(裏幹事)です。
「裏幹事」と呼ばれる理由は、IPOの承認時に発表される目論見書に委託幹事証券は掲載されないためです。
公表されずひっそりとIPOを販売します。
私たちがIPO投資をしたい場合は、委託幹事証券(裏幹事)のBBに参加することも可能です。
IPOの幹事証券というと、野村證券、みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券、SBI証券などメジャーな証券会社を思い浮かべますが、委託幹事証券はマイナー。
「比較的新しい証券会社で、なんとなく不安」と個人的に感じていました。
しかし、委託幹事証券は、裏幹事、穴場と期待されるだけのメリットもあります
それでは、裏幹事証券の特徴を見ていきましょう!
2.委託幹事証券(裏幹事)の特徴
2-1.委託幹事(裏幹事)のメリット
①参加者が少なく当選確率が高い
正規ではない為、割当枚数は公表されておらず不明、極端に少ない場合も考えられます。
委託幹事(裏幹事)は、気づかない内にブックベルディングを開始、終了しています。
裏幹事になる証券会社の認知度は低め、ライバルが少ないため、IPO当選の穴場と考えられています。
②口座開設者数が少なくライバルが少ない
主幹事証券の場合、IPO割当枚数は多い(約9割)ので当選チャンスがあります。
しかし、主幹事は有名証券会社のため口座所有者が多く、IPOのライバル数もとっても多いのです。
委託幹事(裏幹事)は、口座開設者数が少なめです。
IPO抽選時にライバルが少なければ当選確率UPに期待が持てます。
特に主幹事証券から委託を受けることが多い裏幹事は要チェックです!
2-2.委託幹事(裏幹事)のデメリット
①割当数が極端に少ない可能性がある。
平幹事と比較して、割当株数が少ない場合は「見送り」に、平幹事より多いと予想される場合は委託幹事(裏幹事)を利用しましょう。
②委託幹事証券は目論見書に載らないので、見落としに注意!
IPOの新規取扱開始がないか定期的にチェックが必要です。
IPO参加者つまりライバルが少ないところが、裏幹事証券のメリットでしたが、自分も頻繁に見落としてしまい参加機会を喪失します。
特に後期型のブックビルディング・申込期間の場合に見落としがちになります。
後期型証券会社で委託幹事であるauカブコム証券へのIPOではついつい期間を忘れて失敗してしまいます。
メール受信サービスに登録しておくことをお勧めします。
3.おすすめ「裏幹事証券」ベスト3
【第1位】LINE証券
IPOの取扱いを始めたばかりのLINE証券がイチオシです!
LINE証券は、野村證券とLINEが共同開発したスマホ投資サービス。
野村證券の委託幹事という強みで活躍してくれる予感がします。
LINE証券?スマホ系?少額投資?と自分のニーズに合わない気がしていましたが、IPO申込みは100株1単元。
2021年6月からIPO開始し、2021年7月上場のIPOを取扱っています。
直近のコラントッテ等のIPOに携わっています。
IPO取扱いに参入して間もない今の時期は、私のように口座開設を躊躇したり、まだ知らない人も多いのでLINE証券は穴場になるのではないかと思われます。
というわけで、私もすぐにLINE証券の口座開設を急ぎます!
同じグループ企業に属している証券会社はおすすめです。
一方が、幹事証券になった際に、他方はIPOの委託をされる可能性がグッと上がります。
では、証券会社のグループを確認しましょう。
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【第2位】CONNECT
大和グループ、大和証券からIPOの販売を委託されます。
横文字で、聞きなれない名称ですが、2020年12月からIPO取扱いを開始し、委託幹事数が多く穴場です。
大和証券から委託される割当数は、1%弱程度。
平幹事証券よりも割り当てが多くなる可能性もあるため、今後に期待です。
大和証券は、手数料が高い、口座管理料がかかる?と少し躊躇しますが、CONNECTなら気軽にブックビルディングに参加出来そうですね。
【第3位】松井証券
大型案件のIPOなどではよく委託幹事(裏幹事)を引き受けます。松井証券は、自ら幹事証券として参加する場合もあります。
抽選方法は、100%公平抽選+後期抽選型です。
前受金不要で抽選に参加できるので、気軽に参加できるところがメリットです。
IPOの内容が公式サイトのどこに掲載されているか探すのに少し手間がかる所がデメリット。
IPOに限定せず、松井証券は総合的にお勧めです。
【第4位】PayPay証券
みずほ証券のIPOを委託販売します。
LINE証券と異なり、1株からIPO参加可能。
PayPay証券は、みずほ証券×ソフトバンクから出資されています。
I「誰でもIPO!」というアプリを利用して1株からのIPO申込みが可能です。
気軽にIPOを始めることができ、1株なので当選確率も高いと考えられます。
通常100株→1株のため当選確率は高いけど、利益も小さくなります。
利益が少なくても気軽にIPOを始めてみたい!という方におすすめです。
【第5位】岡三オンライン証券
岡三証券からのIPOを委託販売。
岡三オンライン証券のメリットは、資金不要で前受金不要でIPO抽選に参加できることです!
IPO抽選は1口座1抽選の平等抽選+ステージ制によるIPO優遇サービスとなっています。
配分数量は原則1単元なので1単元
【第6位】auカブコム証券
三菱フィナンシャルグループ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券からIPO委託されます。
割当数は少なめですが、auカブコムはメールサービスが充実していて初心者でも使いやすいです。
1口座1抽選の平等抽選を採用している為、IPO初心者も平等に当選機会があります。
需要申告+購入申し込みという2プロセスがやや面倒。
4.裏幹事利用でIPO当選確率は上がるか?
IPOでの当選確率を上げる為の鉄則は、申込みできる証券会社口座を増やす×資金をしっかり準備することです。
委託幹事(裏幹事証券)の証券口座開設し、ブックビルディングに申込みすれば単純に当選確率は上昇します。しかし、あくまでも運のため、即当選とは結び付きません。
忘れたころにようやく当選となるかもしれません。
委託幹事(裏幹事)の抽選方法は、平等抽選の場合が多いので、公平に当選の機会があるところはメリットです。
裏幹事の中でも、割当数が特に多い証券会社からブックビルディング参加すると良いでしょう。
つまりLINE証券など主幹事から委託を受ける可能性が高い証券会社です。
主幹事・平幹事・裏幹事いづれからも応募することで、当選確率をUPしちゃいましょう!
私のお勧めは、LINE証券です。
IPOに申し込める資金が潤沢でしたら、IPO取扱いがある証券会社口座を出来るだけ増やすせば良いのですが(大手証券会社の窓口利用で直接購入もできる場合も有り)、資金が少ない場合は証券会社を厳選しなければなりません。
せっかく口座開設したのに、軍資金がなくてBB参加できないとなると悲しいですよね。
その場合は、IPOの前受金が不要、資金拘束無しの証券会社が適しています。
また今回紹介した、PayPay証券では、1株少額からIPOを始めることができます。
ご自身の資金力を考慮しながら、どの証券会社を利用すべきが検討しましょう!
まとめ
IPO委託証券(裏幹事)は、目論見書に情報が掲載されず、IPOの情報が入手しづらいという特徴があります。
しかし、認知されにくいということは、申込自体の数が少なく、ライバルが少ないためIPO当選確率がUPする期待が持てます!
委託幹事(裏幹事)のIPO割当枚数等は残念ながら非公開ですが、「委託幹事から当選した!」という報告もよく聞きます。
主幹事・平幹事・裏幹事、どの証券会社からBB参加すべきかについては、それぞれの軍資金や目的によって異なります。
個人的には、IPO新規参入のLINE証券に注目しています。
穴場の証券会社と言えるどうかにつき、今後も引き続き検証していきます!
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