青色申告で控除を受けたい!初めての方へ提出期限や方法を解説

税金対策

今回は今年初めて、「青色申告」で確定申告を行う個人事業主の方のために青色申告の特徴・必要書類・期限などについて解説します。

青色申告を申請する為には、まず、税務署に「所得税の青色申告承認申請書の提出をします。

青色申告が税務署に承認されたら、複式簿記毎日の売上と仕入を記帳し、確定申告書B」と「青色申告決算書」をe-Taxにて税務署に提出します。

青色申告には、様々なメリットがあります。

令和2年分の所得税確定申告の場合、青色申告特別控除額が改正され、65万円の控除を受けることができます。

それでは、青色申告の特徴から確定申告の方法まで順番に見ていきましょう!

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1.青色申告とは

個人事業主が確定申告をする場合、白色申告と青色申告のどちらで申告するかは自由です。自分で決めることができます。

青色申告は、書類の管理や保存が面倒というイメージがあり、白色申告を選ぶ人もいますが、青色申告控除というメリットがあり節税することができます。

また、青色専従者控除赤字の繰り越しなどの特典があります。

私の場合も、事前申請や帳簿が不要な白色申告を選択していましたが、白色申告であっても自己管理の為に帳簿をつけています。

また、白色申告の場合も記帳と記録の保存が義務付けられており、帳簿は必要です。

その為、今までより少し手間がかかることを覚悟の上、控除額が大きい青色申告に変更することにしました。

青色申告の場合、どの程度手間がかかるかというと具体的には下記の3つです。

  1. 税務署へ事前に申請書の届出
  2. 複式簿記による帳簿への記録
  3. 決算書類(確定申告書Bに加えて、「青色申告決算書」)の提出

つまり、複式簿記と青色申告決算書を作成できれば良いので、

簿記の基礎知識を勉強するか、

会計ソフトの購入を検討、

または初年度は税理士への相談を検討してみましょう。

2.青色申告の申請期限

 

■白色申告で既に事業を開始している方(青色申告に変更したい)

青色申告を行う年の3月15日まで

■新年度(1月1日?1月15日)に事業を開始する方

青色申告を行う年の3月15日まで

■1月16日以降に事業を開始する方

事業開始日から2ヶ月以内に提出

3.確定申告で必要な提出書類

青色申告で確定申告場合、「確定申告書B」と「青色申告決算書」の2種類を提出します。

①確定申告書B

個人事業主は確定申告書Bを使用。白色申告の場合も使用する共通の申告書

②青色申告決算書

決算書の形式で帳簿の内容を記入する書類。

この青色申告決算書を作成するには、複式簿記による記帳と貸借対照表及び損益計算書などの会計知識が必要。

帳簿は手書きも可能ですが、集計や仕訳が大変なので、会計ソフトなどを使って毎日の取引を記帳すると効率的です。

領収書の提出は不要です。

税務署から、帳簿類の問い合わせがあれば、提出できるように原則として7年間の保存が義務付けられています。

領収書の保存義務は、白色申告の場合も同じです。

引用元:国税庁:所得税の青色申告承認申請手続

4.青色申告による確定申告時期と方法

確定申告とは、前年1月1日~12月31日の間の会計結果を申告し、所得税を決定する手続きです。

確定申告をすると、所得税だけでなく、住民税国民健康保険料なども決定します。

確定申告を行う時期は、毎年2月16日~3月15日です。

3月15日が土日祝日の場合は、その翌日となります。

青色申告で確定申告書等の書類を管轄の税務署に提出する方法は、直接持込郵送e-TAXによる電子申告があります。

①直接税務署に持ち込みに行く

初めての確定申告の手続きをする場合は、直接税務署に書類を持って行った方が安心です。

税務署で記入漏れや記入間違いをチェックしてもらえるわけではないですが、質問などわからないことを職員や税理士さんに教えてもらえるかもしれません。

管轄税務署や担当者によって対応は違うと思いますが、私は毎年税務署に行き、職員に相談の元、税務署からe-taxで確定申告しています。簡単で安心です。

②郵送で提出

確定申告は、郵送による提出も可能です。

その際は、必要な書類がそろっているか念入りに確認しましょう。

郵便切手を貼った封筒に宛名を書いた「返信用封筒」を同封すれば、確認印がある控えを送ってもらえます。

切手代などは自己負担です。

③e-Taxで電子申告

所得税の申告は、WEB上で行う電子申告「e-tax」が最も所要時間が短いです。

書類現物の提出は必要ありません。

ただし、e-Taxを利用する際には、事前に申請し、電子証明の取得や電子申告等開始届出書の提出が必要です。

さらに認証のための専用機器バーコードリーダーの購入をしなければなりません。

節税したいのに、専用機器を購入するのは勿体ないので、税務署の書類作成コーナーに備え付けの端末からe-taxで申告する方法がお勧めです。

令和2年分の所得税確定申告では、青色申告特別控除額は55万円です。

しかし、確定申告書の提出をe-Taxで行う場合は、65万円の控除を受けることができます。

どうせなら、e-taxで申告してしっかり控除してもらいましょう!

参考:【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)

まとめ

今回は、個人事業主が青色申告による所得税の確定申告をするための方法を解説しました。

青色申告は、65万円の特別控除など白色申告には無いメリットがあります。

そのためには、複式簿記での帳簿作成、e-Taxによる確定申告が必要です。

会計知識が必要になるので、勉強する時間が無い方は会計ソフトなどを検討してみると良いでしょう。

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