「FXでなかなか良い成果が出せない」とお悩みの方や、株やFXをする時間がないサラリーマンの方からよくお問い合わせを受けるのが「FX自動売買」についてです。
「FXの自動売買って結局どうなの?サギっぽい話も聞くけど大丈夫かな?」とご質問を頂きます。
自動売買に関するネット上の評判や口コミは、良し悪しが分かれるので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
結論から言えば、FX自動売買は向き不向きがあり、「向いている方にとっては儲かる投資手段」と言えます。
FX自動売買に使用するストラテジーには、プロのFXトレーダーのノウハウが詰まっています。
FX初心者でも、自動売買を利用すればプロと同等の取引が可能になるので、勝率が高い取引ができます。
「FXの知識や経験が少なく、取引や勉強をする時間が取れない」という方にはおすすめです。
ただし、気を付けるべき注意点があり、FX自動売買が明らかに不向きな方もいます。
今回は、FX自動売買の基本とFX自動売買に関する専門用語をまとめました。
興味がない方も、「こんな方法もあるんだなぁ」という程度に読んで頂けると嬉しいです。
1.FXの自動売買は本当に儲かるの?
FXの自動売買は、FX会社が提供してくれるプログラムや自分で作成したプログラムを元に自動的にFX取引ができるサービスを指します。
人間ではなく機会が自動的に取引を行い、システムトレードやシストレとも呼ばれることがあります。
FX自動売買は、様々なFX会社が取引ツールやアプリを提供しており多種多様です。
自動売買に使っているプログラムは、FXのプロトレーダーが自身の取引実績などに基づいて作成しています。
投資初心者の方も、プロのトレーダーが運用するのと同様の取引ができるのです。
FXの知識がない素人が裁量取引するよりも自動売買の方が勝てる確率は高くなります。
実際、自動売買だけで儲けているトレーダーはたくさんいます。
そのため、利益を出しやすいFX自動売買ツールを選ぶことが重要です。
利益を狙えるFX自動売買を選べば、儲かる可能性は高くなります。
日本国内の信頼性の高いFX業者が提供している取引ツールを選ぶと安心ですが、海外FXや個人が作成した詐欺まがいの自動売買ツールも存在します。
甘い広告文句を騙されて危ういツールを使わないように気を付けましょう。
そして、FX自動売買はおすすめできる人、おすすめできない人がはっきりしています。
おすすめの人の条件に当てはまる場合は、資産を増やすための儲かる運用方法の一つとして検討してみても良いでしょう。
FX自動売買に向いている人
- 少しずつコツコツ利益を上げたい人
- FXや株を取引する時間が少ない人
- FX初心者の、経験が浅い人
- 最低20万円程度以上の資金がある人
- 裁量取引で上手く利益が出せない人
- 完全放置ではなく、自分でも勉強する意欲がある人
FX自動売買は普段FX取引にかける時間がない忙しい方やFX初心者向けのシステムです。
数パーセントの値幅で利益を積み上げる投資手法です。
コツコツ少しずつ利益を上げたい方におすすめです。
FX自動売買は短期間で何倍にも増やすような利益を狙う手法ではありません。
短期で大きな利益を得ることができる場合もありますが、稀です。
一攫千金を狙うなら、自動売買ではなく、FXの裁量トレードや株の信用取引など他の投資手段を選んだ方が良いでしょう。
一方、FXの知識が豊富で勝率が高い方にはFX自動売買は必要ありません。
そのため、本格的にFX取引で利益を狙いたい人や、まとまった時間を確保できるならFX自動売買を使わずに自分で取引するのが良いでしょう。
裁量取引で良い結果が出せず悩んでいる方にも、自動売買はおすすめです。
利益を出せずに損失が増えるいうことは誤った分析をしていることが考えられます。
FX自動売買の場合では、決められたルール通りに行うのでスランプに陥る心配がありません。
FX自動売買は、「この価格で買い」「この価格で売り」というように、あらかじめ売買ロジックが決められます。
そのレンジ内で変動することにより利益を積み上げるのが基本です。
裁量取引で上手くいかないときは自動売買に切り替えて様子を見るのもよいでしょう。
逆に言うと、レンジ内で動いてくれないような、大きなトレンドが発生しているときや、重要指標が発表される際は、ハイリスクになり自動売買は不向きです。
このような場合に取引したい方は、トレンドに対応できるストラテジーを選択する必要があります。
2.FX自動売買に関する専門用語
自動売買について専門用語を知らずに本やインターネットで情報を集めても、理解しづらく効率が悪いですよね。
まずは下記の頻出用語の意味をざっくりとに理解しておきましょう。
FX自動売買に関する専門用語
- 裁量取引
- 勝率
- 自動売買アルゴリズム
- pips
- プロフィット・ファクター(PF)
- 取引回数(トレード回数)
- 平均損益比(ペイオフレシオ)
- 平均保有期間
- リスクリターン率
- バックテスト・フォワードテスト
2-1.裁量取引
裁量取引は、テクニカル分析や投資環境を調べて投資家本人が自分の判断でFX取引をすることです。
2-2.勝率
勝率は勝利した割合です。
勝ったトレード回数÷トレード回数
勝率は高ければ高いほど、利益が上がります。
2-3.自動売買アルゴリズム
自動売買アルゴリズムはFX自動売買の取引ルール(ロジック)のことです。
2-4.pips
pipsはFXの取引単位。通貨の共通単位です。
FXでは単位が異なる通貨を取引するため、単位を統一する必要があります。
例えば、「ドル/円相場が●円変動」といわれた場合、円を使っている私たち日本人なら理解できますが、円を使っていない外国の方はいまいちピンときません。
反対に、「ユーロ/ドル相場が●ユーロ上昇」といわれても私たち日本人ではどれほどの変動があったのかいまいちピンときませんよね。
そこで使われるのが「pips」です。
「ドル円相場が100pips変動」「ユーロドル相場が100pips変動」と共通単位で表すことで、誰がみてもどれほど変動したのかがわかりやすくなります。
2-5.プロフィット・ファクター(PF)
プロフィット・ファクター(PF)はトレードの期待値です。
総利益÷総損失
収益と損失がプラマイゼロの場合、プロフィット・ファクター(PF)は1.0です。
1.0を上回るとプラスの利益、1.0を下回ると損失となります。
2-6.トレード回数
トレード回数は期間中の取引回数です。
取引回数が多く好成績を出しているFX自動売買ツールを選ぶことをお勧めします。
2-7.平均損益比(ペイオフレシオ)
平均損益比(ペイオフレシオ)は、期間中の平均利益と平均損失の割合です。
平均利益÷平均損失
平均損益比(ペイオフレシオ)により、1回のトレードでどれだけの期待値があるかがわかります。
平均損益比(ペイオフレシオ)が低いと勝率は高くなる傾向にあります。
2-8.平均保有期間
平均保有期間は損失が確定するまでポジションを保有している期間です。
損失が出た時の保有期間も参照することで、リスクをあらかじめ想定できるようになります。
2-9.リスクリターン率
リスクリターン率は通算損益を最大ドローダウンで割った数値です。
損益の合計÷最大ドローダウン
リスクリターン率が高ければ、ローリスクハイリターンを狙える可能性がありま
2-10.バックテスト
バックテストは過去のチャートや指標を参考にFX自動売買を評価することです。
2-11.フォワードテスト
フォワードテストは実際に自分が稼働させた結果のデータです。
何度もテストを繰り返すことで勝率を上げることができます。
3.FX自動売買の種類
3-1.リピート系注文
リピート系注文とは、あらかじめ設定されたレンジの中で自動的に売買を繰り返すタイプです。
値幅を設定するだけで売買を繰り返す方法で、少ない利益をコツコツ積み上げることも可能です。
FX初心者にもおすすめのタイプとなります。
リピート系は、複数の指値注文を出して注文が通ったときに一定の利幅で利食いというプログラムがベースになっているストラテジーです。
リピート系の自動売買は手数料がかかることや短期間で大きく稼げないなどのデメリットがあります。
また「価格が下がったら新しいポジションを持つ」というナンピンを繰り返していくため、証拠金が増大しやすく、十分な資金がない初心者の場合には不向きです。
3-2.選択型
選択型のFX自動売買ツール・アプリは、相場の状況によって売買の指示を自動的に出すシステムです。
仕組みが簡単な初心者タイプ、プロのトレーダーの取引を再現するトレーダータイプを選択することができます。
3-3.設定型
設定型のFX自動売買ツール・アプリは自分でプログラムを設定できます。
カスタマイズの使用度が高いため上級者向き、初心者にはハードルが高いです。
4.FX自動売買のメリット
FX自動売買のメリット
- 取引時間を大幅に増やせる
- 感情を入れずにFXができる
自動売買のメリットは、取引時間と利益のチャンスを増やせることです。
自分で行う裁量取引は、常にパソコンの前でチャートを見ながら取引しなければならず、仕事やがあるときは取引できません。
自動売買の場合は、自動でエントリーや決済を行うため、仕事や用事があるときでも継続して行うことができます。
トレーダーの多くは、裁量取引において含み損が増えるたびに落ち込んだり、含み益が増えるたびに喜んだりと小さな損益の変化に一喜一憂します。
個人トレーダーの場合、含み損が増えるたびに一喜一憂し、精神的に疲弊してしまうことが少なくありません。
感情の不安から損切りや利確のタイミングで冷静な判断ができずに損失を抱えることもあるのではないでしょうか。
FX初心者の場合は、特には損失を確定することに抵抗感を覚え、損切りができず、長期間放置しがちです。
私自身も損切りが苦手で、ついつい売りポジションを長期間保有してしまい、支払いスワップが万単位になった失敗もあります。
含み損、ロスカットなど、残念な事態を減らすためにも、感情に振り回されずに自動売買のルールに沿って、淡々と取引をするという方法は有りだと感じています。
5.FX自動売買のデメリット
FX自動売買のデメリット
- 大損の危険がある
- 急なトレンド発生時に柔軟な対応ができない
- 使用するツールによっては設定が難しい
- 手数料が高い
FX自動売買は「過去の相場」をもとに売買ロジックが作られています。
大きなトレンドの発生やコロナショックなど過去にない値動きをする状況には弱いという弱点があります。
経済ニュースなどを無視して、ポジションを完全放置をしておくと想像以上に損失が膨らんでいた…という事態になりかねません。
運用期間が短いと利益を出すことが難しいです。
FX自動売買は「中長期的にコツコツ利益」を狙う投資方法です。
そのため、運用をはじめたもののパフォーマンスが悪いからといってすぐにやめてしまうと利益が思うように出せずに退場となる可能性があります。
FX自動売買の向き不向きを判断するためには、1ヶ月程度は様子を見ながら運用をしてみましょう。
様子を見ても改善しない場合は、自動売買プログラムと相場がマッチしていない可能性があります。
その場合は、他の自動売買ツールを検討してみると良いかもしれません。
FX自動売買ルーツの中には、自分でオリジナルの設定ができる高機能なものも存在しますが、使いこなせない可能性があるので、初心者ならまずは無料のFX自動売買ツールで簡単な操作で取引ができるものを選びましょう。
6.完全ほったらかしで儲かるほど甘くない!
FX自動売買は自動とはいえ、完全にほったらかしで儲かるほど甘くはありません。
マーケットニュースを読んで、今後の値動きの予想をたてたり、チャートを見たり練習をすることをおすすめします。
相場観を身に着け、勝率を上げるよう努力しましょう。
裁量取引をするときの様に十分な勉強をする必要はありませんが、最低限の知識や相場観は身につけておいて損はありません。
今回ご紹介したFXの基本用語やマーケットニュースを読むようにすると、自然とFX自動売買の成績もあがっていくと思われます。
短期利益を追求しすぎる、お金を減らしてしまうリスクがあります。
また、FX自動売買は、通常の裁量取引よりも手数料が割高になります。
FX自動売買ツール・アプリを提供しているFX業者は、取引時に発生するスプレッドに取引手数料が上乗せされている場合が多いです。
つまりスプレッドが広くなりがちです。
何度も取引をすれば、その分支払額が増えてしまいます。
FX自動売買はおすすめしないと言っている方の多くは、短期で大きな利益が望めない、損失が出る場合があるのに手数料が高いという理由で反対しているのだと思います。
7.FX自動売買でよくある失敗例
FX自動売買の商品性を理解せず取引し、放置していると大損する可能性があります。
少ない必要資金で自動売買を行う場合も、損切り多発で大きな損失となる可能性が高いです。
- 海外業者や個人が販売しているツールに大金を入れて取引してしまった
- 必要資金ギリギリで始めたら損切り多発で大損
- パフォーマンスや自動売買ロジックをしっかり確認せず大損
- 詐欺まがいのツールに大金を入れてしまい大損
上記のような失敗をしないためには、FX自動売買の取引ツールやアプリについて、パフォーマンスなどを調べて、十分な資金を準備して取引に臨めば大損を避けて利益獲得をめざすこともできますよね。
FX自動売買も裁量トレードと同じくレバレッジがかかります。
投資資金が少なければ少ないほど「高レバレッジ・高リスク」の危険な取引になります。
ギリギリの必要資金の場合、レバレッジは約25倍となります。
すぐに損切りされて損失が膨らんでしまいそうですね。
運用資金は50万円程度が理想です。
焦らずにコツコツと増やすことを目指しましょう。
8.FX自動売買を始めるときの注意点
上記では、メリットよりもデメリットを強調しました。
デメリットの部分を理解し、気をつけておけばリスクは軽減されます。
FX自動売買は危険というイメージがあるかもしれませんが、ほとんどが利益を出すために駆使されたまともなシステムですが、中には悪質な取引ツールが存在します。
詐欺まがいな有料自動売買ツールが流通しているので、騙されないように注意が必要です。
SNS上の口コミだけを信頼して、有料ツールを申し込みすることは避けましょう。
日本国内のFX業者が提供しているツール・アプリであれば安心です。
FX自動売買で効率よく稼ぐためのコツ
- 十分な必要資金を用意する(50万円程度)
- コツコツ中長期運用
- 相場を観察し、勉強することを心がける
- 信頼できる国内のFX会社の自動売買ツールを選ぶ
最後に、FX自動売買ができるおすすめの自動売買ツールを3つピックアップ致しました。
それぞれの特徴やメリット・デメリットなど詳しい内容は、次回の記事でご紹介します。
9.FX自動売買ツール・アプリおすすめ3選
- みんなのシストレ(トレイダーズ証券)
- トライオートFX(インヴァスト証券)
- iサイクル2(外為オンライン)
①みんなのシストレ(トレイダーズ証券)
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FX自動売買まとめ
- FX自動売買はおすすめしない人、する人がはっきり分かれる
- 利益を狙えるFX自動売買ストラテジーを選ぼう!
- 海外FX業者や個人が作成した自動売買ツールは注意が必要
今回はFX自動売買についての基本とFX自動売買でよく使われる専門用語をご紹介しました。
FX自動売買初心者の方には、すぐに取引できるリピート系のFX自動売買がおすすめです。
FX自動売買の機能はどんどん向上しています。
FX自動売買をする上で注意することは、詐欺まがいな有料のFX自動売買ツールをには手をださないということです。
SNSなどでの甘い誘い文句に騙されないよう気を付けましょう。
日本の信頼できるFX会社が提供している自動売買ツールから選択することをおすすめします。
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