2021年12月のIPO新上場予定は、現在わかっている限り32銘柄です。
2021年下半期、いま一つパッとしない地合いで、初値騰落率では100%を下回る銘柄が多く、公募割れも複数見られました。
12月のIPO新規上場予定数は、例年1年で最も多いのですが、多い・・・
供給過多、投資家からの人気が割れる心配があります。
12月のIPOに参戦するなら、どのIPO銘柄を選ぶべきか、どのIPO銘柄が当選しやすいか分析したうえで臨みましょう!
今回は、様々な他のIPO初値予想サイトのデータを集計し、騰落予想を立てます。
独断と偏見で行っていますので、IPO投資の一つの目安になさって頂ければと思います!
期待できる銘柄は少なく「D」評価が多め
現在わかっているだけで、2021年の12月のIPO新規上場予定数は32社です。
内、1社「のむら産業」は、既に抽選済みですが、31銘柄は今からでもIPO参加可能です!
しかし、ざっと見た印象では、「絶対に初値暴騰間違い無し!」と言える銘柄は極めて少ない印象を受けました。
IPOの承認基準が、少々甘いのか「D」評価の銘柄が多いようです。
極端に当選本数が多い銘柄もあり、ブッグビルディング参加すると、そのまま当選につながる可能性があります。
当たりやすいということは、人気が低い、又は供給過多の為、初値が公募割れする可能性があります。
闇雲に申込みして、当選後にキャンセルペナリティを受けることがないよう事前に銘柄選択を行いましょう。
IPO同日上場が多いと公募割れする!?
それでは、まずIPO32銘柄のラインナップを確認しましょう!
上の表で注目して頂きたいのが、上場日の重複です。
背景白の前半の3社は単独上場ですが、その後は全て複数銘柄同日上場です。
一番多い12月24日の新規上場数は7社。次いで12月22日の6社です。
- 12月16日 2社
- 12月20日 3社
- 12月21日 4社
- 12月22日 6社
- 12月23日 5社
- 12月24日 7社
- 12月27日 2社
一般投資家やセカンダリーの狙う投資家も、これだけ上場が重なると、どこに投資するか投資先が割れるので危険です。
2021年6月22日、同日に4社IPO上場した結果を思い出して欲しいのですが、4社中、2社が公募割れ、唯一上場した東海道リート投資法人とプロセウスプロテオミクスの上昇率はわずかでした。
2021年6月22日上場のIPO初値騰落率
7372 デコルテHD -8%(-13800円)
4489 ペイロール -6.5%(-9000円)
4882 ペルセウス +15.5%(+13500円)
現在の株価は、どうなっているかというと、東海道リート投資法人のみやや上昇。
他3社は大きく下げており、初値売りせずに持ち越した場合は、損失となりました。
期待度の低いIPO銘柄が、同日4社上場で厳しい結果となったのです。
この経験を元に、12月は初値が公募割れしない銘柄がどれかを分析する必要があります。
評価をチェック!公募割れリスクの低いIPO銘柄を探そう!
6月22日は4社同日IPO上場があり、厳しい結果となったと記しましたが、9月28日の4社同日IPO上場では、全てが初値上昇しました。
6月22日と何が違うかといえば、それぞれのIPO銘柄の業績、成長性、割高さ、需給面など総合的な評価です。
9/28日上場した銘柄評価が高く当選本数が低く希少性があったため、初値上昇しました。
単独上場だった場合、さらに値を上げたかもしれません。
■2021年9月28日上場のIPO初値騰落率
9244 デジタリフト +34.4%(+54000円)
4374 ロボットペイメント +100.3%(186500円)
4073 ジィジィ企画 +35.4%(+67000円)
12月IPO銘柄の評価一覧
それでは、12月IPO銘柄の評価を見てみましょう。
今回は同日上場が多く、初値予想が難しいため、IPO専門サイトの評価を参考にさせて頂きました。
様々なサイトの集計が下記になります。
評価B以上の場合、初値割れリスクはかなり低いです。
評価C以下になると、業績、成長性、地合いなど何らかの不安要素があります。
評価が高い銘柄は、ブックビルディング参加者数も多いので、当選確率は下がります。
私のIPOブックビルディング参加基準は、評価A,Bの銘柄へは積極的に参加、Cはしっかり検討、Dは見送りとしています。
しかし、人気銘柄は倍率が高くなるので、IPO当選は簡単ではありません。
多少のリスクをとってCやDのリスク銘柄ににBB参加するのも有りだと思います。
そこは、ご自身での判断が必要です。
12月IPO投資の攻略法
通常は、会社概要や業績、成長性などを元にIPO銘柄の予想をたてていますが、初値予想ではなく、「初値の公募割れしない銘柄選び」をテーマに考えます。
同日上場がほとんどの為、大暴騰で数倍を目指すのは難しいと思われます。
上記IPOリストの評価から判断して、ブッグビルディングへの参加をお勧めしたい銘柄はランキングは下記のとおりです。
初値の公募割れは限りなく低いと思われます。ただし、当選本数が少ないので、当選確率が低いでしょう。
12月IPO値上り期待ランキング
第2位:ラバブルマーケティンググループ
第3位:セキュア
第4位:アジアクエスト
第5位:エフコード
フレクトの当選本数は5807本、主幹事は大和証券です。
ラバブルマーケティンググループの当選本数は、3938本、主幹事はSBI証券、副幹事はSMBC日興証券です。
セキュアの当選本数は、7693本、主幹事はSMBC日興証券です。
アジアクエストの当選本数は、4370本、主幹事はみずほ証券です。
エフコードの当選本数は、1836本、主幹事はSBI証券です。
主幹事からのブッグビルディング申込み必須ですね。
12月IPO当選しやすさランキング
第2位:Finatext
第3位:ネットプロテクション
第4位:Zeal
第5位:ライフドリンクカンパニー
エクサウィザーズの当選本数は、なんと324,072本。
主幹事はSMBC日興証券、副幹事は大和証券です。
Finatextの当選本数は、177,969本。
主幹事は大和証券、副幹事は松井証券です。
ネットプロテクションの当選本数は、163,418本
主幹事はSMBC日興証券と大和証券、副幹事は野村證券です。
Zealの当選本数は、85,247本
主幹事は大和証券です。
ライフドリンクカンパニーの当選本数は、41,679本
主幹事はSMBC日興証券と大和証券です。
当選本数が極めて多い銘柄の主幹事は、大和証券とSMBC日興証券が多いですね。
主幹事から申込をすれば、当選確率は高いです。
また、当選本数が非常に多く、同日複数銘柄上場のため、複数口当選の可能性もあります。
通常は一口ですが、供給過多で申込みが少ない場合は、200株、300株の当選もあり得ます。
リスクは否めませんが、初値上場して利益がしっかりとれる場合もあります。
まとめ
今回は、2021年12月IPO銘柄の騰落予想について執筆しました。
12月は新規上場数が、32社と想像を超えるIPOラッシュとなります。
7社同日上場、6社同日上場などが控えておりますので、普段でしたら業績や職種から初値暴騰予想ができるところがそう簡単にはいきません。
IPO投資家のの資金が分散されたり、地合いが不調な為、IPO自体に資金がと流れにくい可能性もあります。
IPO投資では、
ブックビルディング参加 ⇒ 当選 ⇒ 初値売り
で簡単に高確率で利益!
というのが基本ですが、12月は特殊なので慎重に銘柄選定が必要です。
11月末から12月初めに単独上場するIPO銘柄の結果にも左右されることが予想されますので、IPO市場に注目しましょう!
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