2023年現在までの新規上場数は51銘柄です。
IPO銘柄は、初値が公募価格より上昇する確率が高く、注目が集まります。
しかし、初値が公募価格を大きく上回る急騰銘柄もあれば、公募割れする厳しい銘柄がありました。
1.2023年IPOの公募割れ銘柄
2023年のIPOで、初値が公募価格を下回った公募割れ件数は7です。
■100株当たりの損失額
- (5579)GSI -1.1万
- (9166)Genda -1.3万
- (9165)クオルテック -6万
- (4893)ノイルイミューンバイオ -0.45万
- (9163)ナレル -1.5万
- (9164)トライト -0.67万
- (9160)ノバレーゼ -0.1万
折角ブックビルディングでTPO当選したのに、初値が公募価格を下回ってしまうとショックですよね。
公募価格割れとなった原因は、いくつか考えられますが、割れてしまったものは仕方ありません。
その場合、将来性を見込んで中長期で持ち越すべきか、短期的なリバウンドを狙うべきか、投げ売るか悩むところです。
IPO当選後は、申し込み手続きをして、上場日に初値成行売りが一般的でしたが、昨今は証券会社が上場日の成り行き注文を禁止する場合があり、どのように売却するか考える必要があります。
IPO公募価格割れした銘柄の場合、短期目線でリバウンドがあるかどうかを検証するために、2023年に公募価格割れしたIPO7銘柄の上場後の値動きを調べました。
下記をご参照ください。
2.新規上場後の株価チャート【4時間足チャート】
上場後間もないため、日足ではなく4時間足チャートで確認します。
ノバレーゼ
ノイルミューン・バイオテック
ナレルグループ
トライト
クオルテック
GSI
GENDA
以上、公募価格割れした7銘柄のチャートを分析したところ、上場直後につけた高値を、超えた銘柄はありませんでした。
ナレルグループは、V字回復を試す値動きですが、その他は、安値圏をさまよう銘柄もあり、厳しい地合いのように見えます。
IPO銘柄の将来性を信じて、持ち越すことも選択肢の一つではありますが、IPO直後はしばらく値動きが激しいので上場初日に売った方が浅い傷で済むのではないかと感じました。
3.閑散相場を盛り上げられるか
閑散相場となりがちな8月の新規上場予定は2社です。
・8/9上場予定のJRC(6224)
・8/30上場予定のインバウンドプラットフォーム(5587)
夏休みお盆シーズンの8月は、閑散相場になり大型株から小型株へ資金が向かいやすい傾向があります。
IPOにも資金が集まり、良いムードになることを期待したいですね。
夏枯れ相場を、グロース市場が盛り上げてくれることを願いたいと思います。
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