証券会社口座で信用取引をする場合、反対売買を行う差金決済が一般的ですが、現受・現渡で決済する方法があります。
信用買いをしている建玉について、差額を支払って現物株を手に入れることを現受といいます。
また、株を借りて売っていたものを、自身の保有株に充当して決済することを現渡といいます。
この現受・現渡、実はFX口座でもできるんです!
FX口座でも「現受」「現渡」ができることはご存じでしたか?
株式投資の場合とFXの場合では、取引している対象が「株」「通貨」と異なるので利用目的は異なります。
FX口座を利用して現受・現渡をするメリットは、安い手数料で外貨両替できることです!
海外旅行や出張をする際に銀行で外貨両替をするより、FX口座を利用して現引きするととてもオトクです。
やり方は簡単で、手数料も安いので、知らないと損です。
しかし、現受、現渡を取り扱っているFX会社は限られているため、知らない方が多いようです。
そこで、今回は、FX口座を利用した「外貨両替」について執筆します。
現受・現渡ができるFX会社もピックアップしているので、是非ご参照ください。
現受・現渡とは
FXにおける現受(現引き)・現渡とは、通貨の交換のことです。
ポジションを保有した際の約定レートにて、対象通貨に交換する方法のことです。
FXでは通常、差金決済(反対売買)により取引を終了することになりますが、希望すれば、通貨の現受け、現渡しによる決済が可能です。
対価の通貨を預けていれば、未決済建玉をパソコンやスマートフォンの取引画面上にて現受け、現渡しすることができます。
FX(外国為替保証金取引)などにおいて、買いポジションをもっている外貨を差金決済するのではなく、外貨でそのまま引き出すこと
FX(外国為替保証金取引)などにおいて、売りポジションを持っている外貨を相手方に渡し、その対価を受け取ること
つまり、FX取引用の口座では、FX取引を介して円を外貨現物に交換することができます!
交換した外貨は、各種銀行の外貨預金口座で受け取ることができます。
※現受(現引き)、現渡の場合は、別途スワップポイント及び手数料がかかる場合があります。
※外貨両替独自のレートが適用になる場合があります。
ドル円の買いポジションの現受
ドル円の買いポジションとして保有しているドルを外貨として受け取りたい場合、円で実際に支払います。
出張や旅行などで外貨を頻繁に必要する場合、現受けを行って外貨を確保できると便利ですね。
ドル円の売りポジションの現渡
ドル円の売りポジションの現渡では、売りポジションの価格をドルで支払い、その対価として同等の円を受け取ります。
米ドル/円の現受・・・ 日本円から米ドルに交換
米ドル/円を現渡・・・ 米ドルから日本円に交換
つまり、通貨の交換(現受・現渡)を行うことで、両替と同じ効果を得ることができます。
米ドルに両替したい場合は現受け、日本円に両替したい場合は、現渡をすれば良いのです
差金決済と現受・現渡の違い
※外貨exの公式サイトから引用
なお、現受・現渡が可能な通貨は、米ドル、ユーロなど主要な通貨に限られています。
また、外貨同士の現受・現渡は行えません。
米ドルから円、円からユーロといった円貨を含めた現受・現渡のみ可能です。
現受・現渡ができるFX会社
◎SBIFXトレード
◎外貨EX
×マネーパートナーズFX(廃止)
×GMOクリック証券FXネオ
×ダイワFX
×LIGETFX
SBIFXトレードと外貨EXでは、現受、現渡に対応しています。
詳しくは、各社の公式サイトで確認ご確認ください!
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