ETF(上場投資信託)は、金融機関によって取扱銘柄数や手数料が異なります。
ネット証券で購入するとリーズナブルと予想はつきますが、どの証券会社が、どの程度、オトクか、自分の取引目的を考えながら選択することが大切です。
資産運用をする中で、コストを下げる、手数料を安くすることは重要です。
証券会社選びのコツは、「取扱銘柄数」「手数料」に注目することです。
今回は、主要ネット証券のETFに関する手数料を比較し、おすすめ3社をご紹介します。
1.ETFとは?
ETFは“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。
株式・債券・コモディティ(商品)など、様々な指数への連動を目指す投資信託で、株式と同じ感覚で売買することができます。
また、日本だけでなく海外も投資先として選択できるので、投資がしにくい国・地域にも気軽に投資することができるのが特徴です。
ETFはNISAなどへの組入れにも有効で、個人投資家に人気が高い金融商品です。
1-1.国内ETF
国内ETFは、東京証券取引所には230銘柄以上のETFが上場しています。
同じ銘柄の場合、どの証券会社でも同価格です。
信託報酬(保有コスト)も同じ費用で購入できます。
日経平均株価やTOPIXなど国内株式指数に連動する商品、外国株式、債券、テーマ別など多様な指数に投資することができます。
1-2.海外ETF
海外ETFとは、ロンドン、中国など海外の証券取引所に上場している投資信託で、米国市場が中心になります。
海外の株価指数に連動することを目指すETFで、レバレッジ型、インバース型、テーマ型など多くの種類があります。
レバレッジ型、インバース型については以下の記事を参考ください。
海外ETFは、国内ETFよりも信託報酬(保有コスト)が安いという特徴があります。
ただし、海外ETFを売買するには外国証券取引口座を開設する必要がありますので、海外ETFを取引できる証券会社は限られています。
海外ETFのメリットは、外国の個別株を購入するよりもハードルが低い外国株への間接的投資方法です。
通常の投資信託よりも手数料が安く、分散投資がしやすいので人気です。
ETFの特徴
- 東京証券取引所でETFを取引できる時間帯は、平日の前場(9:00~11:30)と後場(12:30~15:00)
- ETFの最低買付金額は、「売買単位×取引所価格」
- 取引所価格は変動するので、最低買付金額は日々異なる
- ETFの売買方法は、個別株と同様「指値注文」と「成行注文」がある
- 東京証券取引所に上場している「国内ETF」と、米国など海外の取引所に上場している「海外ETF」の2種類がある
2.ETF銘柄の選び方
ETFをはじめる際の証券会社は、
- ETFの取扱銘柄が多い
- 海外ETFの取引ができる
- 手数料が安い
3点で選ぶようにしましょう。
2-1.ETF取扱銘柄数
ETFの取扱銘柄数は、証券会社によってが大きく異なります。
ETFの取扱銘柄が多く、海外ETFの取引ができるかどうかを確認しましょう。
国内ETFはすべての証券会社で取引できますが、海外ETFを取引できる証券会社は限られています。
ETFの場合は米国をはじめとする海外ETFの取引ができるかどうかが重要です。
【証券会社別】ETF取扱銘柄数の比較表
2-2.ETF手数料
ETFの手数料も証券会社ごとに異なり、手数料の差は約定代金が増えるほど大きくなります。
ETFの手数料には、
- 1注文毎に手数料が発生する「注文ごとのプラン」
- 1日の約定代金の合計額に対して手数料が発生する「定額プラン」
上記2種類のプランを設けているネット証券が多いです。
1日の約定代金に対して手数料のかかる1日定額プランが用意されている証券会社は、1日に何度も取引する、デイトレーダー向けに、プランを提供しています。
手数料については、「1注文ごとの手数料」か「定額の手数料」か、自分の取引にあった手数料プランを選択しましょう。
【証券会社別】定額プランの手数料比較表
2021年12月31日時点・各金融機関公式HP参照
※DMM証券では、一日定額プランの設定無し
松井証券で、100万円の場合、25歳未満の場合は手数料0円
【証券会社別】注文ごとプランの手数料比較表
※2021年12月31日時点・各金融機関公式HP参照
3.ETFおすすめ証券会社TOP3
海外ETFの取扱があるオススメの証券会社TOP3は、以下の3社です。
第1位 SBI証券
断トツ良い地位は、SBI証券です。
SBI証券と言えば、1注文の約定代金が100万円以下なら無料など業界最安値水準の手数料体系が人気ですよね。
SBI証券のETFでは、国内ETF120銘柄が手数料無料!米国ETF9銘柄の手数料が無料です!
コストを抑えたい投資家に大人気です。
SBI証券のアクティブプラン(手数料定額)
現物・一般信用・制度信用の国内株取引は、それぞれ100万円までの約定にかかる手数料が無料
1回の注文代金が100万円以内の取引が多い場合は、定額制プランを選択するとオトク。
1回の注文が高額で、200万円以上になる場合は、約定制のプランを選択するとい良いでしょう。プラン変更は、簡単に行うことが出来ます。
米国ETFについてもVOOを始めとした指定9銘柄の買付手数料が無料です。
※米国ETF主要9銘柄
SBI証券は国内株取引だけでなく、米国株取引をしたい方にもおすすめの証券会社になります。
第2位 楽天証券
楽天証券では、日本株式が投資対象となるETFや、米国・新興市場や米国など、グローバルな株式や債券を対象とするETFを取引できます。
楽天証券の国内ETFでは、127銘柄が手数料無料。
例えば、楽天投信投資顧問やブラックロックなどの国内ETFがあります。
海外ETFでは、SBI証券と同様で米国ETF9銘柄の手数料が無料です。
第3位 マネックス証券
マネックス証券では「USAプログラム」があり、外国ETFの取扱いがあります。
SBI証券、楽天証券と同様に米国ETF9銘柄の買付手数料が無料です。
高分配が期待できるJリートETF3銘柄など、国内ETF5銘柄の現物取引手数料も実質無料となっています。
まとめ
- ETFの取扱銘柄が多く、海外ETFの取引ができる証券会社を選ぶ
- 国内ETFは、東証に約230銘柄上場し、価格・信託報酬はどの証券会社でも同じ
- 海外ETFの取扱いがある「SBI証券」、「楽天証券」、「マネックス証券」がおすすめ
- 一日の約定金額が100万円未満の場合が多ければ、1日約定プランおすすめ
- ETFの銘柄数、手数料を見ると、SBI証券が第1位
今回は触れていませんが、為替手数料の面でもSBI証券が有利です。
米国ETFや米国株を売買したい時は、SBI証券の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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