米国株安、日経平均株軟調な時は、下げがどこまで続くかわからず不安ですね。
下げ相場で保有株があれば、早く損切りすべきと周りから言われますが、損失を確定するには勇気がいるものです。
損切り以外で損失回避できる方法を知りたい方はいらっしゃいませんか?
私自身が損切りできない性分で、新興株で過去に何度も大損失を被りました。
しかし、日経平均株価が下がると、反対に上がる商品を保有することでリスクヘッジすることができることを知り、むやみに損切する必要がなくなりました。
日経平均株価やTOPIXが値下がりした時に利益が出る銘柄。
信用取引以外でリスクヘッジしたい方におすすめしたいのが、「ベアETF」です。
現在のマーケットでは、FOMCの発言による米国債金利引き上げを控え、不透明です。
特にマザーズのような新興市場は金利上昇の影響を受けやすく株価が下落しがちです。
株価下落局面で、「いつか反発するはず」、「配当が欲しいから売りたくない」など、保有株を損切りしたくない場合に、売り注文を出すのではなく「ベア型ETFを買う」ヘッジ方法を試してみてはいかがでしょうか。
今回は、ベア(インバース)ETFとは、どのようなものか特徴としくみを解説します。
1.ブル型ETFとベア型ETFのしくみ
インデックスタイプのETFは、日経平均やTOPIXなど特定の指数の値動き への連動を目指します。
ETFは上場投資信託のため、証券会社のネット口座があれば、誰でも簡単に購入することができます。
このように指数連動型ETFは、個人投資家にとって分かりやすく、購入しやすいところが魅力です。
ブル型・ベア型ETFは、原指数に対して一定の倍数をかけて算出される指数に沿った動きをします。
ベア型ETFは、ブル型(レバレッジ)ETF同様、ETF売買ランキングで常に上位となる人気商品です。
ブル型(レバレッジ)は「てこの原理」、ベア型(インバース)は「逆の」という意味があります。
対照的な動きをするブル型とベア型の特徴は以下となります。
ブル型ETFとは、日経平均株価の2倍の値動きとなるレバレッジ型ETFです。日経平均株価上昇局面で、積極的に利益を狙いたい方におすすめです!
ベア型ETFとは、日経平均株価の反対の値動きとなるインバース型ETFです。日経平均株価下落局面で、損失を回避したい方におすすめです!
2.日経平均急落時のリスクヘッジはベアETFがおすすめ
ベア型(インバース)ETFとは、連動する指数と逆の動きをするタイプのETFです。
上場投資信託であるETFは、株と同じように市場が開くいている時にリアルタイムで購入できます。
ベア型ETFの場合、日経平均が10%下落すると、逆に10%上昇します。
変動率が-1倍になるため、原指標の値動きとは反対に利益が出るしくみです。
また、日経平均が10%下落すると、20%上昇するETFもあります。
ダブルインバース(ベア2倍)型ETFの場合、対象指数が前日比で10%下落すると、約20%上昇します。
変動率が-2倍になるため、原指標の値動きとは逆により大きな利益が出るしくみです。
日経平均の下落時に下落率の2倍も株価が上昇!保有する銘柄が下がった場合に、損失の補填ができるのです。
このように、日経平均急落時に日経平均のベア型ETFを買うことでリスクヘッジできます。
配当などインカムゲイン目的で株を保有している場合、目先の株i価動向に振り回されたくないですよね。
含み損が出るのをただ見ているだけで耐え忍ぶより、ベア(インバース)型のETFを買ってみることをおすすめします。
3.ベア型(インバース)ETFの注意点
- ベア型は中長期保有には向かない
- 相場上昇局面では下落する
- 相場が上昇と下落を繰り返す場合も、下落リスクがある
ベア型ETF銘柄は短期投資に向いており、一般的に中長期の投資には不向きです。
2営業日以上持ち越すと、複利効果が働き一定の倍数にはなりません。
原指数(日経平均やTOPIX等)の変動率の一定倍との「差」が生じます。
一般的に期間が長くなれば長くなるほど、その差が大きくなる傾向があることに留意しましょう。
中長期持ち越す場合は、その特性をよくご理解する必要があります。
ベア型(インバース型指数)は、相場の下落局面でもリターンを狙えますが、上昇局面では下落し損失となります。
また、相場の方向性が定まらず原指数(日経平均やTOPIX等)が下落や上昇を繰り返す場合は注意が必要です。
原指数の変動率の一定倍との「差」が、マイナスの方向になる可能性が高いためです。
4.ブル型・ベア型ETF一覧
購入できるETF銘柄の主要なものが下記です。
- ブル型(レバレッジ)ETF銘柄
銘柄コード:1365・1470・1570 - ブル2倍
銘柄コード:1579 - ベア型(インバース)ETF銘柄
銘柄コード:1456・1471・1571・1580 - ベア2倍(ダブルインバース)
銘柄コード:1357・1360・1459・1472
まとめ
- ベア型(インバース)ETFとは、下落相場で買うべき上場投資信託銘柄
- ベア型(インバース)ETFは、現指標と反対の動きをする
- ベア型2倍(ダブルインバース)は、現指標の反対に2倍の動きをする
- ブル型(レバレッジ)ETFとは、日経平均株価上昇局面で利益が2倍の動きをする
- ベア型(インバース)ETFは、中長期投資には向かない
- ベア型(インバース)ETFは、相場上昇時だけでなく、上昇と下落を繰り返す場合も損失リスクがある
世界中の政治的なイベントにより、日経平均株価が突然の下落リスクがある時は、ベア型ETFを買うことで、損失を抑えることができます。
さらにベア型2倍ETFにより、下落相場で儲けることも可能です。
上場投資信託であるETFは、市場が開いていればリアルタイムで売買できるので、証券会社の取引画面でチェックしてみてはいかがでしょうか。
コメント