「ウェルスナビって結局得なの?損なの?」とお仕事で日中株取引などができない方から質問を受けることがあります。
AIを利用したロボアドバイザーを利用するので、自分で考えてポートフォリオを組むより、簡単に効率よく投資ができるイメージがありますよね。
一方、反対派も多く「ウェルスナビ含めてロボアドは不要だ!」という意見もあります。
今回は、ウェルスナビのメリットとデメリットを比較し、ウェルスナビを利用した投資が向いている方とそうでない方についてアドバイスしたいと思います。
結論から言うと、
投資に詳しい知識や経験豊富な方にはウェルスナビは必要ありません。
投資初心者で自分で調べる時間がない方には、効率の良い投資手段と思います。
ウェルスナビの仕組みを調査したうえでの口コミや評判からまとめたので、是非参考になさってください。
1.ウェルスナビとは
ウェルスナビ(WealthNavi)はITテクノロジーを駆使して投資家の為に資産運用のサポートを行なってくれるロボアドバイザーです。
ウェルスナビは、2020年12月にグロース市場にIPOで上場し、ユーザー数が30万人を超えており、口コミ評判で広く知られる安定の人気を誇るロボアドバイザーです。
2022年オリコン顧客満足度調査では、ロボアドバイザー部門で第1位!ロボアドと言えば、ウェルスナビというぐらい人気があります。
ロボアドバイザーとは、AI技術を用いて投資家のために、資産のポートフォリオを作成し、運用をしてくれるサービス。
ロボアドバイザーの中には、助言だけで実際の運用はしないものもありますが、ウェルスナビは一任型なので、投資家は初めに手続きすれば、あとはほったらかしで大丈夫です。運用まで自動でやってくれます。
しかもNISA対応なので、非課税枠で資産運用できます。
パソコンがなくても大丈夫!スマホ1台あれば、簡単に始めることができます。
スマホで申し込むと、約12,000銘柄以上に分散投資をすることができます。
ウェルスナビでは世界約50か国のETF(上場投資信託)に投資できます。
分散投資はリスク軽減策として有効で、長期的の資産形成に向いている商品です。
ウェルスナビって儲かるの?
では、ウェルスナビは本当にちゃんと利益を出すことができるのでしょうか
「本当に儲かるの?」というところが一番気になりますよね。
ウェルスナビは、他のロボアドバイザーと比較して、最も知名度があり、利用者数が多いためしっかりとした運用実績があります。
資産運用を全ておまかせしても問題ないと思います。
ウェルスナビでは、10年以上の長期向けの投資に向いています。
中長期的に投資を継続すれば、複利効果で利益が積みあがっていきます。
リターンが多くなるので、短期投資よりも中長期投資の方が収益率は安定しやすいでしょう。
今年は株の乱高下が激しい不安定な一年でしたが、投資の世界ではコロナショックやリーマンショック、○○ショックの影響を受けると一時的に大暴落することがあります。
しかし、長期的に見れば経済は成長していくため、長期で運用すれば、一喜一憂する必要はありません。
ウェルスナビのメリット
ウェルスナビのメリット
- ウェルスナビは安心して利用できるロボアドバイザー
- 自分に最適な投資プランを知ることができる
- 自動リバランスで安心
- 初心者でもスマホで簡単気軽に投資できる
- ほったらかし投資が可能
- 提携先のマイルやポイントが貯まる
- 「長期・積立・分散」の資産運用に最適なサービス
- ロボアドバイザーの利用により自動で資産運用できる
- おまかせNISAの非課税枠を使える
ウェルスナビは、一般NISA口座に対応しています。
一般NISAでは、年間120万円まで最長5年間(最大600万円)までの資産を非課税で運用可能です。
尚、つみたてNISAやジュニアNISAには対応していません。
ウェルスナビのデメリット
ウェルスナビのデメリット
- 手数料が高い
ウェルスナビの一番のデメリットとしてあげられるのは、手数料の高さです。
ウェルスナビの手数料は預かり資産の年率1%(税込1.1%)です。
ウェルスナビでは、リスク許容度に応じて最適なポートフォリオを作成できます。
そして、定期的な調整であるリバランスもウェルスナビが自動で行ってくれます。
投資家の手間がかからない分、手数料がかかるのは仕方ないことかもしれません。
預かり資産の年率1.1%を高いと感じるか安いと感じるかは個人差がありますね。
ご自身で株やETF、投資信託などの取引をしている方は、その時に払う手数料以外にも、1.1%の手数料がかかることに抵抗を感じるかもしれません。
投資に詳しい方は自分でリバランスもできるので、手数料がやや割高に感じますよね。
約11.000円の手数料が発生します。結構高いですね。他のロボアドとも手数料を比較してみましょう。
・ウェルスナビ 投資一任型 … 1.1%
・THEO 投資一任型 … 0.715%~1.1%
・楽ラップ 投資一任型 … 0.715%
・ROBO PRO(FOLIO) 投資一任型 … 1.1%
いずれのロボアドも、手数料は1.1%が上限のようです。
長期投資でウェルスナビを利用すると、運用期間が長くなるほど手数料が高くなっていくというデメリットがあります。
ウェルスナビで資産運用する場合は、最低投資金額は10万円以上です。
最適なポートフォリオを組むために10万円以上の資金が必要になります。
ご自身で株や投資信託を買う場合、一単元やミニ株など100円からでも取引できるのに対して、ウェルスナビは初期投資額が高いように感じますよね。
ちなみにウェルスナビは元本保証はありません。
経済状況によっては、元本割れを起こす可能性があります。
ウェルスナビだけでなく、いずれのロボアドバイザーを利用しても「元本割れ」は起こる可能性があります。
極力リスクを抑えるためにも、長期的な運用をおすすめします。
長期での資産運用は振れ幅が小さくなり、短期より元本割れのリスクは減らすことができます。
ウェルスナビの始め方
口座開設から資産運用スタートまで、ウェルスナビで投資を始める方法を解説します。
ウェルスナビ口座開設の流れ
ウェルスナビは申込時にリスク許容度の診断があります。
下記6つの簡単な質問に答えることで無料診断がされます。
■6つの質問
- 現在、何歳ですか?
- 年収はおおよそいくらですか?
- 金融資産はおおよそいくらですか?
- 毎月の積立額は?
- 資産運用の目的は?
- 株価が1ヶ月で20%下落したら?
リスク許容度は5段階に分かれており、ご自身にあうに最適な運用プランを提案がもらえます。
ウェルスナビでは、リスク許容度を元に、株式や債券などの様々な資産を組み合わせて、投資家に最適なポートフォリオを作成します。
リスク許容度が高い場合は、株が占める割合が高くなります。
株や投資信託など投資の世界では、経済情勢の影響を受け、プラスにもマイナスにも大きく動かされます。
ロボアドバイザーは、長期的な積立運用を行うことを目的としています。
中長期というえども、投資に絶対に増やせる商品はありません。
投資におけるリスクをどこまで取ることができるかをはじめに考えておく必要があります。
面倒なリバランスも任せっきりで大丈夫!
ポートフォリオは株価変動により定期的に「リバランス」(資産の一部を売買して調整)が必要です。
投資信託などを運用している会社は、定期的に投資信託の中身のリバランスを行っていますよね。
個人で投資する場合も、自身のポートフォリオを定期的に見直す必要があるのです。
ほったらかしにしているとトレンドが崩れた時に、思いもよらぬ方向に下落してしまうかもしれないからです。
こんな面倒なリバランスにかかる作業も、ウェルスナビを使えば任せっきりで大丈夫!
ウェルスナビは、半年に一回の割合で自動的にリバランスを行います。
ご自身でメンテナンスをする時間を省くことができます。
リバランスは半年に一度ぐらいがベストです。
頻繁にリバランスを行うと、売買手数料がかかります。
ウェルスナビでは、ちょうどよいタイミングでリバランスするので安心です。
ウェルスナビが向いているのはこんな人!
- 株や投資信託の知識がなく、投資の勉強に手間も時間もかけたくない方
- 誰からに資産運用を全て任せたいと思っている方
- ロボアドバイザーの中でも、人気があり評判のよいサービスを選びたい方
- 長期・積立・分散での資産運用を考えている方
- パソコンを持っていないので、スマホから簡単に投資したいと思っている方
まとめ
「ウェルスナビってどうなの?やってみるべき!?」という質問に、筆者ならYESと答えます。
デイトレーダーのようにパソコンの前で常にテクニカル分析やファンダメンタルを調べる必要はありません。
隙間時間にスマホで取引できるシンプル設計で投資初心者の方におすすめです。
ただし、自分で株や投資の勉強をする時間を十分に取れない方に対しての答えです。
プロ投資家や兼業投資家さんのように、自分でポートフォリオを組んだり、リバランスを行える人は、自分で考えれば良いので不要です。
ウェルスナビにかかる手数料が無駄になってしまいます。
毎日の株の値動きに一喜一憂せずに中長期で少しずつ資産を増やしたいと思っている方は、ウェルスナビをはじめることを検討してもよいと思います。
もちろんウェルスナビ以外にも、様々なロボアドがあり、サービス内容が少しずつ異なりますので他のロボアドも併せて検討してみてはいかがでしょうか。
コメント