【資産運用】仕組債とは?特徴や種類・リスクをカンタン解説

その他投資

仕組債」とは、一般債権にはない特別な仕組みを持つ債権。

高度な金融スキームを使って作られる債権です。

元々は一般向けではなく、富裕層や機関投資家向けに金融機関が用意していましたが、近年は一般投資家である私達も購入することが簡単にできるようになりました。

では、仕組債とは具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは仕組債について簡単にみていきましょう。

スポンサーリンク

仕組債とは

債権 + デリバティブ = 仕組債

「仕組み」により、満期・クーポン・償還金等を発行者の目的に合わせて自由に設定することができます。

債権というと、低リスクな印象ですが、仕組債の場合は普通の債券と異なり「ハイリスクハイリターン」です。

仕組債は、主に海外の金融機関で作られます。

外国債として日本の金融会社から購入することになります。

仕組債は、デリバティブ(金融派生商品)であるスワップやオプション、株取引などを組み入れており複雑な内容になっています。

※スワップ:金利(変動と固定)、通貨(円と外貨を交換する取引
(例 金利が上がると受け取り利子が増える
※オプション:予め決めた価格で、一定期間後に売買できる権利
(例 オプション価格を下回ると償還金が減る

債権の一種ではありますが、初心者には非常にハードルが高いものです。

多種多様なので、リスク・リターンについても一定ではありません。

一般債権との違い

一般的な債権
企業や団体が資金調達を目的とした債権・社債など

仕組債
投資家が資産運用を目的とした債権

企業や学校団体が資産運用を目的として運用するケースもありますが、厳しい結果になることも少なくありません。

仕組債には、一般的な債権がもつリスク+仕組債特有のリスクが発生します。

一般的債権共通リスク
価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、流動性リスク
仕組債特有リスク
参照指標(株価、株価指数、金利、為替、商品(コモディティ)価格等)等の変動により、投資家が受け取る利子や償還金に差損発生。
債権ではなく、株式などの有価証券により償還される

デリバティブの用な専門知識が必要なハイリスク商品は、販売する側も特別な資格が必要です。

このような商品を勧められた時は、しっかりとリスク説明を聞くようにしましょう。

仕組債の種類

EB債-他社株転換条項付き債権

ストックデリバティブ仕組債の代表。

特定の株に転換される条件がついた債権です。

トリガー価格という一定の株価に達すると、自動的に転換されます。

投資家自身に、選択権ありません。

リンク債

ストックデリバティブ仕組債の代表。

ノックイン価格という一定値に達すれば元本割れ、達しなければ高配当を獲得できる。

日経平均など指標に基づきます。

コーラブル債

金利デリバティブ仕組債。

債券の発行体が特定日に繰上償還することができる権利付属、債券利率(クーポン)が通常よりも高設定。高利回り。

二重建て通貨債

為替デリバティブ仕組債。

デュアルカレンシー債、リバースデュアルカレンシー債に分類。もデリバティブ、非デュアルカレンシー債が、条件によって二重通貨建て債となるような仕組み債もある。

まとめ

今回は、仕組債について簡単にご紹介しました。

聞き慣れない言葉が多く、内容もちょっとむずかしいですね。

個人投資家のかたには、不向きというのが結論です。

資産運用の分類で、「債権は比較的ローリスク」と表現しますが、「仕組債」は別物とお考え下さいませ。

スポンサーリンク
その他投資
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
資産づくりFP相談室をフォローする
スポンサーリンク

コメント