IPO投資をしている人は、SBI証券のIPOチャレンジポイントは、もちろんご存じですよね?
IPOチャレンジポイントとはIPO抽選で落選する度にポイントがもらえて、ポイント数によって当選確率がUPするシステムです。
貯めれば貯めるほど優位になりますが、実はこのチャレンジポイントの貯め方・使い方には「注意点」があります。
私自身もIPOを始めた当初は、間違った使い方をして、せっかく貯めたポイントを無駄にしそうになりました。
使い方一つで資金を大きく増やせるかもしれないIPO、失敗は避けたいですね。
今回は、SBI証券「IPOチャレンジポイント」による失敗を防ぐ為の押さえるべき3つの注意点を執筆します。
1.SBI証券「IPOチャレンジポイント」の基本
IPOチャレンジポイントの仕組みは簡単で、ポイント増減のタイミングやブッグビルディング参加時のポイント利用方法は初心者でもすぐに理解できます。
しかし、隠れた注意点があり、きっちり理解をしていないとい大損するかもしれません!
「損」と言っても、資金が目減りするわけではありません。
IPO当選で多く得られたかもしれない利益を見過ごし、ショックを受ける精神的ダメージです。
また、SBI証券IPOチャレンジポイントを利用すれば、複数口での当選の可能性があります。
IPOチャレンジポイントを深く知ることで利幅が大きく変わります。
それでは、まず、SBI証券のIPOチャレンジポイントについて公式ホームページに掲載されている内容を確認します。
※詳しい方は、読み飛ばして、下記にお進みください。
1-1.IPOチャレンジポイントとは
新規上場株式(既上場銘柄の公募増資・売出は除く)のブックビルディング後の抽選・配分に外れた回数に応じてIPOチャレンジポイントが加算されます。
次回以降のIPOお申し込み時に、IPOチャレンジポイントをご使用いただくことにより、IPOが当選しやすくなるSBI証券のポイントプログラムサービスです。
1-2.IPOチャレンジポイントの増減
(※上記はSBI証券の表を引用)
IPOポイントを使えば当選確率しやすくなります。
その結果、落選したとしても、使用したIPOチャレンジポイントは戻ってきます。
その時の落選分ポイント1も同時に加算されます。
「それなら、毎回IPOチャレンジポイントを使ってブッグビルディング参加しよう!」と実践してましたが、これがあまり良くないようです。
既にIPOチャレンジポイントを、数百ポイント持ってる方がたくさんいるので、ポイント数個、数十個の単位では当選できません。
人気銘柄で当選した場合、IPOチャレンジポイント使用数が100に満たない場合は、チャレンジポイント枠ではなく一般抽選枠で当選した可能性が高いです。
一般的にIPOチャレンジポイントでの当選目安は200ポイント以上。
人気銘柄の場合は400ポイント以上と言われています。(当選者の声から)
1ポイント差で当選するケースもあるので、できるだけ多くのポイントを貯めると良いですね。
一般抽選枠での当選でも、当選した場合は、使ったIPOチャレンジポイントは戻りません。
今まで貯めたIPOチャレンジポイントが無駄になってしまったのです。
IPOチャレンジポイントを有効に使うなら、人気の高いIPO銘柄に、目安ポイントが貯まるまで待って応募した方が良いですね。
もちろん、その場合も一般抽選枠で当選したか、チャレンジポイント枠で当選したかは明確にはなりません。
しかし、人気銘柄の場合、応募するライバル数が増え激戦となるので、一般枠当選確率は限りなく低くなります。
妥当なポイント数で応募していたなら、チャレンジポイント枠での当選と考えるのが自然です。
私は現在は、IPOチャレンジポイントをコツコツと黙って貯めています。
2020年のIPO上場数は93社。
1年間で貯められるポイント数は、頑張っても100ポイント未満。目標ポイントに届くまでは数年かかります。
IPOチャレンジポイントを貯めて当選するのは、中長期的な地道な努力が必要です。
面倒な作業が苦手でなければ、継続しましょう。
キャンペーンを利用すると、チャレンジポイントを大きく増やせる場合もあります。
過去には、チャレンジポイント付与率が大幅UPしたり、現在は「IPOフレンズプログラム」というキャンペーンを行っています。
2.それダメ!IPOチャレンジポイント3つの誤った使用例
失敗例①毎回必ずIPOチャレンジポイントを使う
IPOブッグビルディング参加する際に、どのIPO銘柄でも必ずチャレンジポイントを使っている方はいませんか?
「はい。」前述のかつての私です。
SBI証券公式サイトなどを見るとチャレンジポイントは使えば使うほど当選しやすいと単純に思い込んでいました。
確かにチャレンジポイントを使うと当選しやすくなりますが、「当選がどの銘柄でも本当に良いのか?」と冷静に考えましょう。
私が他の証券会社から当選したIPO銘柄は、騰落率約10%、公募価格が低かったため、100株当選で利益はたったの14,000円でした。
ドキドキワクワク感を返せと感じました。
平等抽選だったので良いですが、もしIPOチャレンジポイントを使った結果がたったの13,000円の利益だったら悲しすぎます。
最悪の場合、不人気銘柄でマイナスになる可能性もありますよね。
数年~数か月の努力が、期待が、薄利とならないよう、片っ端からIPOチャレンジポイントを使うのは避けましょう!
以下の場合は、IPOチャレンジポイントを使うべきではありません。
- 不人気、初値割れリスクがある銘柄
- SBI証券が主幹事で大量の割当数がある
IPOチャレンジポイントを使わなくても、応募者が少なく、一般抽選でも当選する可能性があります。
また、当選したところで旨味も少ないです。
IPOチャレンジポイント枠での当選は全体の30%で、残りの70%は一般の抽選枠となっており、ポイント枠を使わなくてもIPO当選する可能性はあります。
IPOチャレンジポイントの利用方法を間違うと、思うような利益を出すことができません。
この失敗ポイントを避けて頂ければ、安全に優良銘柄当選を目指せます。
先は長いですが、高額の利幅を目指しましょう!
これからIPOチャレンジポイントを貯める方は、長期計画で参戦してみることをおすすめします。
失敗例②補欠当選で申込みし忘れた!
SBI証券の補欠はほとんど繰り上がらないと諦めて放置すれば、ポイントは付与されません。
IPOチャレンジポイントは「落選で1ポイント付与」の為、権利放棄の場合は、対象外です。
また、IPOチャレンジポイントを使用して補欠当選している場合は、購入申込みを行わないと利用したポイントが戻りません。
「とりあえずブッグビルディング参加したけど、申込みはやめておこう」という場合も落選ではなく権利放棄なので、チャレンジポイントはもらえません。
補欠当選の場合は、IPOチャレンジポイントを使用した場合は、必ず期間内に購入意思表示をしましょう!
失敗例③口数比例方式を理解せず、毎回100株のみ参加
上場日が重なる場合や、土日を挟む場合など、資金に余裕が無い場合もありますよね。
私の場合、株主優待目的のクロス取引も行っており、月末は資金が潤沢でなかったり、IPO上場ラッシュで土日を挟む場合などは不安なので、最低口数でブッグビルディング参加していました。
これが間違いです。
SBI証券は他社と異なり、口数比例方式を採用しています。
申込み口数が多ければ多いほど、当選確率が上がるので、資金が潤沢な資産家に有利な方式です。
毎回一口100株で参加していた私は、1つしか抽選権が付与されていなかった。
資産家やプロ投資家のように億、数千万単位は不可能ですが、できるだけSBI証券に資金を集中すべきだったと後悔しています。
IPO抽選に申込続けて2~3年かけて利益が出るのであれば、より大きな利益を目指したいですよね?
IPOチャレンジポイントを使えば複数当選する可能性があります。
複数当選するかどうかは、SBI証券への割当数によって変わるようですので、割当数が多いSBI証券が主幹事のものがおすすめです。
割当数が20万株以上の場合、複数当選の可能性があります。
ただし、複数と言っても200,300,500株がほとんどなので、桁違いの大量当選は難しいでしょう。
その為、300株、3倍を目指して、確実に大きな利益が出る優良銘柄にIPOチャレンジポイントを使って参戦しましょう!
IPO初値予想サイトでランクA以上がおすすめです。
まとめ
ポイントを貯めた後は、利用するタイミング(SBI証券が主幹事で割当数が多い)も考えながら行わないといけない事がわかって頂けましたでしょうか。
SBI証券はネット証券の中では断トツ一位の幹事引受数です。
IPOチャレンジポイント、口数比例方式など独自のシステムでIPOを存分に楽しむことができますね。
- 安易にポイントを利用せず、優良銘柄を選択
- 補欠当選の場合は購入意思表示を必ず行う
- できるだけ多く資金を準備し、複数当選を狙う
- 一般抽選の場合も資金力があれば当選確率UP
IPOチャレンジポイントは、相当数になるまで貯めて優良銘柄に複数口で申込みをしましょう。
また、NISA口座でIPO投資を行えば、20.315%の税金が非課税になります。
IPO当選での利幅が増えれば、税金も比例して高額になるので、NISA口座利用をおすすめします。
IPOチャレンジポイント枠での当選は、2~3年の長い時間がかかります。
ポイ活気分で地道にコツコツ貯めて、賢く使いましょう!
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