株式相場調整で「金」が上がる?【金ETF】の魅力とは

投資信託

金は、昔から「有事の金」と呼ばれていて、「テロ」や「自然災害」など世界で大きな動きがあった時には、上昇してきました。

コロナ終息後、各国の通貨が不安定になってしまった時、浮いた資金が「」に流れると予想し金投資、特に金ETFに投資する投資家が多くいます。

なぜ、今、「金」が注目されるのでしょうか?

今回は、金の人気の秘密、運用方法に注目します!

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1.富の象徴の金が注目される理由

投資をするには、ポートフォリオの組み方が重要です。

幅広い金融商品を併せ持つことが望ましいです。

正反対の動きをする投資商品を持つと「リスク分散」になります。

既に株や投信、債券を持っている方は、「金」も保有資産に組み入れることがお勧めです。

特に今、米国金利上昇の影響で、株価に動きが出ています。

米国のナスダック市場などは大きく値を下げ、日本の株式市場も不安要素を抱えた状況です。

コモディティの値動きも激しくなっていて、ほとんどの銘柄が調整局面にあります。

しかし、金は一時的に下がったとしても、今後上昇する期待をもつことができます。

長期での金の値動きを見ると、株価と比較して割安であり、周期的に上昇する可能性が高いからです。

株式市場は、いつ相場が崩れるかわかりません。

コロナ後に大きく順調に上昇してきた株価が、万が一大暴落してしまったとしても、株と正反対の動きをする金に投資しておけばリスク分散することができます。

東証に上場している金ETFは、株と同様、手軽に売買することができるのでおすすめです。

2.金ETFとは

金に投資する場合、金地金、純金積み立てなどがありますが、現物を持たずに投資信託やETFとして「金」に投資する方法があります。

特に、ETF(上場投資信託)は、「日経平均株価」や「TOPIXなどの指数に連動する投資信託で、証券取引所で売買できる金融商品です。

株式同様、市場が開いている間はいつでも自由に売買できます。

株式のように日々価格が変動し、四桁のコードが割り当てられています。

金ETFは、金価格に連動するETFです。

日本で購入できるメジャーな商品として、SPDRゴールド・シェア(1326)純金投資信託“金の果実”(1540)などがあります。

手軽に始めたい方、少額から金投資したい方に、金ETFをおすすめします。

3.金ETF運用の目安

では、どの程度、金に投資するのが妥当でしょうか?

金ETFには、残念ながら配当がありません。

資産のすべてを金投資してしまうと、インカムゲインを得ることはできません。

投資資産の内、10%ぐらいを金関連の商品に投資することをおすすめします。

全体的な総資産は、株式・債権・不動産・リート・金・保険に分散すると強いポートフォリオとなります。

個人的には、米国の金ETF銘柄が好きでおすすめです。

国内に限定せず、海外ETFなど幅広い選択肢から組みいれ商品を検討しましょう。

4.金ETFと金投資信託、どっちがいい!?

どちらも金の現物を持たないというところは同じです。

金投資は、かつては金現物所有や純金積み立てなどが主流でしたが、盗難リスクや保管料がかかり煩わしい点がありました。

金ETFの場合は、管理に気をつかう必要もなく、要らなくなったらすぐに処分できるので手軽です。

しかし、金ETFの方はより手数料が安く手軽に取引できる利用しやすさがあります。

値動きも読みやすいという点が人気の理由です。

複数種類があるので、特徴を比較しながら検討することをおすすめします。

5.金ETFの始め方

証券会社に口座を開設すれば、金ETFを購入できます。オンライン証券でも取引可能です。

費用は、株式と同様に「売買の手数料」がかかります。

金現物所有と異なり、保管料や年会費などはかかりません。

※金の現物(金地金)に交換できる商品の場合は交換の際、手数料が必要です。

6.金ETFのメリット・デメリット

金ETFのメリット・デメリットは以下となります。

メリット

  • 東京証券取引所など証券取引所に上場しているため、株式と同様、取引時間内に相場の動きを見ながらリアルタイムで売買ができる。
  • 少額から始められるので初心者におすすめ。

 

リスク

  • 金価格は、各国の金融(金利)・経済政策、中央銀行の動向など、様々な要因で動く。
  • 保有した金ETFの資産の額は、金価格の変動に影響を受ける。
  • 配当がない
  • 純金積み立てと異なり、毎日コツコツ購入できない。

まとめ

今回は、HOTな金投資から金ETFをおすすめする理由をご紹介しました。

  • 株と正反対の動きをする金に投資しておけばリスク分散することができる
  • 金ETFは、金価格に連動するETFで市場が開いている間いつでも購入できる
  • 投資資産の内、10%ぐらいを金関連の商品を投資が目安
  • 金ETFは、配当がないのでインカムゲインを得られない

既に株や債券で資産運用されている方は、この機会に金を資産の一部に組み入れることをおすすめします。

とにかく米国インデックスファンドに投資しておけばいいという考えの方もいらっしゃいますが、FPの立場から考えると非常に危険だと思います。

※インデックスファンドについては、過去の記事をご参照ください。

もちろん、不動産投資一本というのも初心者には難しいと思います。

堅実な資産運用とは、リスク分散を意識したバランスの良いアセットアロケーション・ポートフォリオの組み方が重要です。

金ETFについてもっと知りたい!

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という方は、お気軽にご相談ください。

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