松井証券のクロス取引が穴場!1つの注意点と豊富な一般信用売り在庫

株式投資

株主優待を毎月GETしたい!

でも、権利確定日が近づくと、「一般信用売り在庫が無い~

と諦めモードの方はいらっしゃいませんか?

4月の一般信用売り在庫を探すと、既に枯渇状態…

4月だけでなく、5月の一般信用売り在庫もほとんどありません。

株価変動リスクを気にせずに株主優待を取得できる「クロス取引」ができる証券会社は数社に限られています。

SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、そして今回紹介する「松井証券」が優待クロスができる証券会社です。

今回は、優待クロスについて、松井証券をおすすめしたいと思います。

おすすめ理由と注意点をわかりやすく説明するので、「クロス取引で、毎月株主優待をお得にもらいたい!」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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1.優待クロスにおすすめの証券会社

優待クロスおすすめの証券会社

  1. SMBC日興証券(手数料が安いが、早めのクロスが必要)
  2. 松井証券(銘柄によっては一般信用売り在庫が豊富!)
  3. SBI証券(銘柄によっては、権利日まで一般信用売り在庫が豊富!)

株主優待目的のクロス取引ができる証券会社では、それぞれ特徴があり、メリットとデメリットがあります。

どの証券会社でクロス取引をすべきかは、ケースバイケースですが、私の場合は、手数料が安い証券会社で一般信用売り在庫がある内に、余裕をもってクロスしています。

信用取引を利用する優待クロスの場合、手数料の安さで決めるならSMBC日興証券楽天証券がおすすめです。

SBI証券の場合も、コースによっては手数料が安くなります。

また、株式投資でメインで使っている証券口座では、配当落ち調整金による還付金を考慮してクロス取引をしています。

利益が出た取引について、税金を差し引いて計算された分を、配当落調整金で引かれる際に還付してもらえます。

節税効果と考えることができます。

損益計算が自動的にできるので、普段使っている証券会社でクロス取引ができれば好都合ですね。

しかし、残念なことに、権利付き最終日の1か月以上前でも、私が主に利用しているSMBC日興証券では、優待銘柄が少ない4月や5月の一般信用売り在庫はほとんどが「在庫0」です。

そんな時に、一般信用売り在庫を豊富に取り揃えているのが、auカブコム証券です。

auカブコム証券では、権利付き最終日まで在庫があることが多いので人気優待も取得できそうです。

一方auカブコム証券のデメリットは手数料の高さです。

直前になっても高めなので、早い時期のクロス取引はおすすめできません。

なかなか希望通りに優待クロスできる条件が整わずモヤモヤしていましたが、昨年2021年から優待クロスを始めた松井証券も銘柄によっては、豊富な一般信用売り在庫数を知りました。

サービスを開始して間もないですが、最近特に在庫数が目立つようになってきました。

すべての株主優待銘柄がラインナップされているわけではありませんが、松井証券が取り扱っている優待クロス銘柄については、在庫数が多いようです。

他の証券会社は全て在庫0なのに、松井証券にだけある!!

というケースが増えてきたので、今回は松井証券のクロス取引がどのような中身か、メリット・デメリットを解説します!

2.松井証券のクロス注文(クロス取引)

松井証券といえば、創業100年以上の歴史を持つ老舗の証券会社として、投資家から人気を集めています。

投資初心者から上級者まで安心して利用できるところが魅力的です。

松井証券では、2021年1月30日よりクロス注文の提供をスタートしました。

クロス注文とは、

買い方の注文と売り方の注文を東京証券取引所(東証)の立会外市場(ToSTNeT)にて、同値で約定を成立させる注文です。

松井証券では、クロス取引の目的について、下記のように記載されています。

  1. 現物買と信用売を同時に注文することで、株価下落リスクを抑えながら株主優待の取得を狙うことができる(優待クロス)
  2. 保有株式の売却信用建玉の返済買い方の注文を同時に注文することで、保有残高や建玉を残しつつ一時的に損益を確定させる
  3. 弁済期日の迫った制度信用取引の建玉をロールオーバーさせる

1は、優待クロスのことです。

2については、税金対策のため、年末に損益を調整する際に効果的です。

3は、信用取引をよく利用する方は知っておきたいやり方です。

2-1.松井証券のクロス取引のメリット

松井証券のクロス取引のメリット

  1. 取引時間内」もクロス注文可能
  2. 同じ画面から現物買い注文と信用売り注文を「同時発注」可能
  3. クロス注文と同時に「決済注文の予約」可能

メリット①「取引時間内」もクロス注文可能

松井証券のクロス注文では、取引時間内でも同時に発注可能です!

約定金額の差が出ない仕組みになっています。

優待クロスは、通常「東証の取引時間外」に注文するのが一般的です。

取引時間内に別々に注文を出してしまうと、現物買いと信用売りで約定金額が異なる可能性があります。

その場合、株価変動リスクを防ぐ効果が薄れます。

取引時間内にクロス注文を出す場合は、引け成り行きで買い注文と信用売り注文を出すよう注意が必要です。

メリット②同じ画面から現物買い注文と信用売り注文を「同時発注」可能

松井証券のクロス注文では、同じ画面から2つの注文を発注することが可能です!

取引時間内&他社と同様に取引時間外も発注できるので、タイミングを気にせず優待クロスを楽しむことができます。

優待クロス取引は、株式の現物買いと信用売りを組み合わせる取引です。

別々に発注しなければならず、現物取引と信用取引で画面が異なるので、少々手間がかかります。

ページの切り替えが面倒で、発注数が多いときは、どこまで手続したかの確認が煩雑です。

注文忘れや確認作業が減り、初心者の方も操作方法がわかりやすいので安心です。

メリット③クロス注文と同時に「決済注文の予約」可能

さらに松井証券では、クロス注文と同時に、決済予約(反対売買)ができます。

権利落ち日に自動的に決済されるように注文を出すことができるのです。

うっかりしていて、権利落ち日に現渡しをし忘れる心配もしなくていいのです。

権利落ち日というと、月末の為、お仕事が忙しかったりして証券会社の取引画面を開く時間がなかったり、忘れそうになりませんか。

うっかりものの私は、松井証券のやり方にとても魅力を感じています。

2-2.松井証券のクロス取引の利用条件

クロス取引では、信用取引を利用します。(優待クロスの場合は、信用売り注文)

そのため、信用取引口座の開設が必要です。

松井証券の対応チャネル

  • お客様サイト
  • お客様サイト(クラシック)
  • 株アプリ

松井証券のクロス取引手数料

買い方の注文と売り方の注文の合計約定代金に対して「ボックスレート」を適用

同時に発注する注文の約定代金合計が50万円以下で、当日他のお取引がない場合は両方の注文を合わせても手数料0円となります!

※無期限信用取引、短期信用取引の日計り取引(片道分)の手数料は無料です
※NISA口座を利用の場合は、合計約定代金に含まない。
※取引時間中は、約定代金50万円以下の場合1,100円(税込)を余力から拘束。夕方データ一括処理以降、手数料を確定し画面反映。
※手数料は、原則として個別のご注文の約定代金に応じて按分表示。端数は、処理時間の最も遅い注文に付加。

クロス取引受付時間(インターネット注文)

03:00~15:30

17:00~翌02:00

※06:00~6:30の間は、一時的に利用できない時間帯があります。

クロス取引成立時間

08:20~15:30

取扱市場・取扱銘柄

東証上場銘柄のうち、松井証券が指定する銘柄

いずれもToSTNeTで約定を成立。

返済注文

クロス注文での約定成立後は、通常の保有株式や、信用建玉と同じ扱いとなります。

保有株式の場合は、売却、信用建玉の場合は、返済または現引・現渡により決済することができます。

訂正・取消注文

<取消>

8:20~15:30の取引時間中は、直ちに約定が成立する為、取消を行うことができません。

取引時間外であれば取消可能ですが、8:15~8:20の間は発注処理のため取消不可。

クロス注文の場合、買い方の注文と売り方の注文は、常にペアで注文処理を行うため、一方の取消を指定した時点でもう一方の注文も対象となります。

<訂正>

いずれの時間帯でも注文訂正を行うことはできません。

訂正を行う場合は、一旦取消を行った後に再度注文する必要があります。

清算予約注文

松井証券の優待クロス注文(現物買と信用新規売を組み合わせ注文)では、注文時に清算予約注文を設定できます。

清算予約注文を設定すると、予め指定した日付の8:20頃に当日基準値で、優待クロスを決済するクロス注文(現物売と信用返済買)を行います。

しかも、清算予約注文の手数料は無料!

清算予約の注文執行日を、次回の優待権利落ち日を自動で判定させる方法があり便利です。

任意の日付を指定するか自分で決めるとこもできます。

初期状態では「次回優待権利落ち日に清算する」にチェックボックスがが入っているので、優待クロス目的の場合は、初期設定のままでOKです。

清算予約注文の注文執行日の指定期間

<次回優待権利落ち日を指定する場合>

  • 無期限信用新規売 … 権利落ち日の29日前~権利付最終日
  • 短期信用新規売 … 権利落ち日の13日前~権利付最終日

<任意に日付を指定する場合>

  • 無期限信用新規売 … 翌営業日から28日以内の範囲で指定可能(※)
  • 短期信用新規売 … 翌営業日から12日以内の範囲で指定可能(※)

※記載の範囲のうち、取引可能な営業日のみ指定できます。
※記載の範囲内に次回権利落ち日が含まれる場合は、次回権利落ち日が指定可能な最終日となります。

以上が松井証券のクロス取引の特徴です。

他の証券会社とは異なるメリットが多数ありますね。

2-3.松井証券のクロス取引のデメリット

松井証券のクロス取引で気をつけておかなければいけないのが、取引手数料です。

一日の約定代金が50万円までの場合は、取引手数料無料。業界最安値です。

しかし、50万円を超えると、取引手数料が発生し、SBI証券や楽天証券などと比べると割高です。

  • 50万円超100万円まで1,000円
  • 100万円超200万円まで2,000円
  • 200万円を超えると100万円ごとに1,000円

の手数料が加算されていきます。

クロス取引の場合の手数料

現物買い注文と信用売り注文の同時注文なので、株価が2500円(2500×100株=250000)以内の場合は、手数料が無料です。

株価が2500円を超える場合、又は、一日に複数の銘柄の注文を出す場合は、コストがいくらになるかしっかり考えておきましょう!

一日の約定料金が50万円以内の場合は、手数料無料の松井証券がお得だけど、50万円を超える場合は他ネット証券の方が安くなる場合が多いです。

尚、25歳以下の場合は、取引額に関係なく手数料無料です。

若い方は松井証券の利用がお得です!

松井証券のクロス取引の注意点:一日の約定代金が50万円を超えると手数料が高い!

まとめ

今回は、2021年1月に開始した松井証券のクロス注文について執筆しました。

他社にはない特徴は、下記のとおりです。

■メリット
「取引時間内」もクロス注文可能
同じ画面から現物買い注文と信用売り注文を「同時発注」可能
クロス注文と同時に、「決済注文の予約」可能
■デメリット
一日の約定代金が50万円を超えると手数料が高い!

松井証券は、ロボアドバイザー分析ツールなど、他にも独自の特徴があります。

また、IPO注文も可能なので、利用する証券会社の一つに加えておくと良いのではないでしょうか。

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