2023年も半分が終わり、ここまでのIPO実績を振り返ると、昨年を上回る盛り上がりを見せるシーンがありました。
直近8月の新規上場予定は2社と少なく、IPO市場は小休憩に入った状況と見えます。
年初のIPO市場は、1月1件、2月は1件のみと閑散としていました。3月から急増し、現在までの新規上場数は51銘柄です。
初値上昇率の結果に関しては、初値が公募価格を大きく上回る急騰銘柄もあれば、公募割れが出たり、市場予想を下回る初値がついたりと厳しい銘柄もありました。
2023年のIPO結果は、銘柄によって、明暗が大きく分かれたように見えます。
9月から年末にかけては、続々IPO予定銘柄が続々と登場し、IPO市場は盛り上がる可能性は十分あります。
IPO投資に参戦する前に、2023年ここまでのIPO結果を振り返ってみましょう!
1.IPO結果まとめ(2023年8月時点)
2.初値値上がりTOP3銘柄
- アイデミー +45.2万円(主幹事:SBI証券・みずほ証券)
- ジェノバ +16.4万円(主幹事:大和証券)
- ispace +7.5万円(主幹事:SMBC日興証券)
急騰銘柄の特徴としては、公募株数が少なく希少性があり、割安感のある銘柄に人気が集まるようです。
一方、公募株数が多く荷もたれ感のある銘柄や、ファンドの売り出しが目立つイグジット銘柄は嫌気される傾向にあります。
初値が公開価格を割り込む「公募割れ」も見られ、2023年のIPO実績は銘柄によって明暗が分かれました。
3.公募割れ銘柄一覧(2023年8/3現在、7社)
- (9160)ノバレーゼ -0.1万円
- (4893)ノイルイミューンバイオ -0.45万円
- (9163)ナレル -1.5万円
- (9164)トライト -0.67万円
- (5579)GSI -1.1万円
- (9166)Genda -1.3万円
- (9165)クオルテック -6万円
公募価格割れ銘柄は、上場日前の予想で、C評価やD評価となっている場合が多く、リスクの可能性をある程度予測することができます。
初値がついたあと、数日の間に上昇に向かうケースもあるので、公募割れ銘柄のその後の値動きも注目したいと思います。
※2023年公募価格割れ銘柄のその後は以下の記事を参考ください↓
4.2023年8月以降の新規上場予定は2社
閑散相場となりがちな8月の新規上場予定は2社です。
- 8/9上場予定のJRC(6224)
- 8/30上場予定のインバウンドプラットフォーム(5587)
夏休みお盆シーズンの8月は、閑散相場になり大型株から小型株へ資金が向かいやすい傾向があります。
IPOにも資金が集まり、良いムードになることを期待したいですね。
IPO2023年後半戦がどうなるか注目し、上昇期待の大きいIPO銘柄には積極的にブックビルディングに参加を検討しても良いのではないでしょうか。
コメント