ユニットリンク型保険ってなに?生死混合保険の良し悪し

ユニットリンク型保険 その他投資

今回は、ユニットリンク型保険について。

保険のパンフレットで時々見かける言葉ですが、どういうものでしょうか。

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ユニットリンク型保険とは

ユニットリンク型とは、死亡保険と投資信託を組み合わせた「変額保険」です。

へんがく‐ほけん【変額保険】

生命保険の一種。
死亡保険金の最低保証はあるが、保険料の運用実績により満期保険金が増減するもの。

定額保険 (広辞苑より)

預かった保険料の一部を運用し、運用実績に応じて最終的に受取る解約返戻金が増減する保険です。

死亡保障があるので、運用中に亡くなったり、高度障害になった場合には、死亡保険金が支払われます。

死亡保険金の最低保険があるので、もしもの時も安心です。

死亡したら死亡保障、生存すれば解約返戻金(満期保険金)、いずれの場合も受け取ることができる良いとこ取りの内容です。

このような生死混合保険を養老保険とも言います。

※保険料 – 毎月支払う決まった金額
※保険金 – 保険会社から支払われるもの

変額保険のしくみ

変額保険では、預かった保険料を一般勘定特別勘定に分けて管理しています。

一般勘定

生命保険部分。国債などリスクの少ない手段で運用

特別勘定

株式や債券など積極的に運用し、成果に応じて解約返戻金が増減

※運用成績によっては元本割れリスクあり

変額保険は運用次第で解約返戻金が変動するため、他の保険商品と比べて投資性が強い特徴があります。

アクサ生命のユニットリンクが人気

日本国内でバカ売れの変額保険といえば、アクサ生命のユニットリンクです。

※別におすすめしているわけではありません。私は保険販売していません。

常にランキング上位に入っており、学資保険代用年金積立として人気です。

万が一の時に家族に残す死亡保障を担保しつつ、老後に向けて資産を形成できる保険です。

いいとこどりの養老変額保険であるアクサのユニットリンク、そのデメリットについて考えてみましょう。

アクサ生命のユニットリンク3つのデメリット

デメリット1.契約期間の長さ

まず1つめのデメリットは、契約期間が長いところです。

学資保険、年金積立と考えれば、20年の契約期間でも違和感はありません。

しかし、どの時点から解約ペナルティが無くなるかと表で見てみると、満期になるまで持ち続けなければ元本割れしてしまうことがわかります。

保険料の中の一部だけを増やすための積極運用にまわすので、中長期でゆっくりと増やすしくみというのはわかりますが

特別勘定部分の運用の中身は、投資信託や株なので、自分で直接投資信託をすれば拘束期間はありません。

増える場合の利幅も死亡保障のための手数料が無い分、高くなります。

死亡保障より資産運用の利益を重視する方には、他の運用方法がいいと思います。

デメリット2.特別勘定部分の投資先選択肢の少なさ

投資先次第で運用結果が変わりますが、その候補は約10種類しかありません。

海外の積立保険では100種類以上あるのに対して、残念な気がします。

デメリット3.利率の低さ

最後は利率です。

20年で約110%35年で約140%になったとしても本当に高利率なのでしょうか。

超低金利時代の日本の銀行金利と比べると遥かに良いのですが、その増える額を年数で割ると、1年間の利回りは良いといえるのか微妙です。

20年以上先のインフレ、物価上昇率がどうなっているかわからない中、そんな先まで固めてしまうのはかえってリスクがあるように感じます。

資産の中の一部でしたら、良いと思いますが、他の運用方法をあわせて検討されることをお勧めします。

まとめ

  • 老後資金、学資のために銀行に貯金するよりは、変額保険で増える可能性が高い
  • 積立なので、まとまった資金が無い方にも合っている
  • 資産運用初心者にも手間がかからず、はじめやすい
  • 投資性があるので、元本割れリスクがある
  • 途中解約すると元本割れするので、長期間引き出せない
  • 投資信託や海外積立と比較すると、投資先選択肢が少なく利回りが低い

善し悪しありますが、資産運用の選択肢の一つになりそうですね。

個人的には、海外の積立保険の方がより魅力を感じます。

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